くすぶる

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せっかくのいい天気だというのに、遅くまで家の中にくすぶっていた。特に何かしていたわけではないのだが、そういうときはなにやらわからないうちにあっという間に時間が過ぎ去ってしまうのだ。太陽もくすぶられてビルの谷間に落ちていこうとしていた。

そういうときはどこを歩くかいい考えがまったく浮かんでこない。時間も遅いのであまり遠くまでいくわけにもいかず、八幡山という中途半端な場所から歩きはじめることになる。歩きはじめたのは4時少し前だ。

環八が中央高速の下をくぐる交差点の信号が、歩行者に厳しくて驚いた。南東から北西の角に渡ろうとしたのだが、まず北向きの信号が青になったので渡ると、道路中央の安全地帯から先が赤になっていて、車がほとんど通らないにも関わらず、かなり長い間足止めされた。待っている間にこれから渡ろうとしている北東の角から北西の角に渡る信号が青になって、もどかしくてしょうがない。結局それが赤になってからようやく目の前の信号が青になり、北西の角へは次の青まで待たされることになった。

フォーレストグリーンのガードレールが続く道。浴風会という病院の前まで続いている道で、ほとんど浴風会のためにあるといっても過言ではない。そこを抜けると富士見が丘の駅通り。井の頭線の駅の中では一、二を争うくらい地味な駅だ。今そこでは駅前に建設が予定されている葬儀場をめぐって反対運動が熱いようだ。さくら銀行の跡地というからどこかと思ったら、ほんとうに駅に隣接しているのだった。反対するのもわかる気がする。

荻窪小学校の移転予定地という区画があって、整地だけされてまだ建物はたっていない。なぜ移転が必要なのかと思っていたら、もう少し先で理由がわかったような気がした。現在の荻窪小学校はすぐ目と鼻の先にあったのだ。ただ、そこは狭いくせに交通量のやたら多い道路に面していて、しかも塀が異常に高くてまるで刑務所を思わせる建物なのだ。その予定地の方は、静かで開放的な感じのする場所だった。

西荻にたどりつくが、商店街沿いにするすると進んでいってしまった。まっくらな住宅地に入り込んでしまう。こうなるともう惰性で歩くしかない。線路と並行しないつむじ曲がりの道をたどりながら吉祥寺到着。8.5km。

食事はいつも混んでいてあきらめてしまうふらんす亭で。待ち行列がなかったので入ってみたのだが、結局15分くらい待たされた。ここのふらんす亭はなぜこんなに混んでいるのだろう。渋谷東口のふらんす亭はつぶれてしまったというのに。さて、ぼくの食べたのはおろしハンバーグとカレーライスのセット。ほかにサラダとスープがつく。1280円だった。

吉祥寺をぶらぶら。タリーズでコーヒーを飲んだり、ロフトに入ったり…。いきなり風が冷たくなってきた。

また今日も新代田からバスに乗って帰る。これだけ頻繁にこの路線に乗っていると、停留所の名前を全部覚えられるのではないかと思って、今日実際に試してみたが、ところどころ飛んでいた。どうやらワープしたようだ。

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