フリーズドライ

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今年の最終出勤日は、午前中で終わり。窓から青い空と照りつける陽射しをみていたら、日向ぼっこをしたくなったが、それはお定まりのフェイクで、外に出ると今年の煤をフリーズドライするかのような冷たく乾いた風が吹きつけていた。それでも解放感というものはうまれるもので、それを味わうためにわざわざ早起きしたといえないことはない。

もともと映画をみるつもりで、13時35分か、16時10分かどちらかの回を考えていたのだが、こう寒くては何もできないので、まっすぐ映画館のある新宿に直行することにした。

新宿到着。まだ少し時間があったので、紀伊国屋に形ばかり寄ったりするが、ポストに投函しなければいけないものがあることに気がついて、その辺でポストを探す。探すと見つからないのがポストの常だが、今回は信号の向こう側にすぐ見つかった。その横では、神を信じるものには永遠の命が与えられると、スピーカーががなりたてていたが、もらうのはいいが、そうしたらますます今を生きられなくなってしまうだろう。

伊勢丹の裏側のテアトル新宿へ。ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の『1980』をみるのだ。ほどよいすき方だったが、館内は少し寒かった。

予告編などをみたりする限り、元アイドルが父と姉が勤めていて、妹が生徒の学校で、教育実習をしたりして、ちょっとリアリティーを欠きすぎているかなとか、1980年を懐古趣味でふりかえるのはどうだろうと、正直あまり期待していなかったのだが、最後のあたりにただよう虚無感にリアリティがあって、思ったより面白かった。

映画館を出ると意外なことにまだ昼の光が残っていたが、新宿の駅に近づくにつれて少しずつ弱まるのがわかるような気がした。寒くて散歩どころでないという状況は何も変わっていない。ビックカメラをひとまわりしたあと、エルタワー地下のねぎしで食事。カルビと豚旨辛焼ミックスを注文。どちらの肉もジューシーでおいしかった。1200円。

食後のコーヒー。はじめてカフェ・ド・クリエにはいってみた。飲み物のメニューはあまり種類やサイズが選べなくて(その代わり安い)、ファーストフード風の食べ物が充実している。カウンターでオーダーするタイプのカフェは、ドトール系と、スタバ系に大別できるが、カフェ・ド・クリエはまちがいなくドトール系だ。禁煙や分煙が不完全というところまで、ドトールを踏襲している。中にはいると明らかに空気の悪さを感じる。もう自ら進んで、はいることはないだろう。

今度はタイムズスクエアの紀伊国屋。これから休みにはいるので、本を買うのは次の機会にとっておくことにした。

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