激臭

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平仮名で二文字の駅名シリーズ。志木からスタートする。駅構内に新座市の施設があるのは、駅がまるごと新座市内にはみだしているせいだ。南口から出て、志木市と新座市の境を縫うように歩いていゆく。

柳瀬川を渡って一瞬だけ富士見市を侵犯するがすぐに三芳町に入る。市部や区部でなく「町」を散歩するのははじめてかもしれない。

両側が畑になっている細い道に入ると、壮絶な異臭が鼻をついた。ふつう、においというのは比喩で、たとえば、カレーのにおいはあたたかい夕餉の比喩だし、香水のにおいは誘惑の比喩だ。だが、その場所の発するにおいはほかのなにものもたとえることなんかできない実体になっていた。ただの堆肥のにいではなく、その底から焼けたゴムのような刺激臭がただよってくる。目がしみる。吐き気がしてきた。確実に身体に悪いと思った。

いつの間にか所沢市に入り、工場と畑のリズムを欠いた連鎖に疲れてきて、ナビウォークに頼った。東所沢まで2km。その指図に従って、武蔵野線の車庫にそってとぼとぼと歩き、ちっとも駅前らしくないさみしい駅前にたどり着く。9.8kmだった。

吉祥寺。おひつ家で食事。チーズチキンカツ定食720円。ごはんがうまい。タワーレコードで「Gontiti Recommends Slack KEY Guitar」というわざと弦をゆるめたギターの演奏を集めたコンピレーションを買う。ハワイアンな男性ボーカルは余計なような気がする。脱水症状の一歩手前なので、タリーズでソイスワークルシェイク。

新宿に出て、CDからDVDまで再生できるユニバーサルプレーヤーを買おうとしたが、お目当てのパイオニアの機種が品切れ。キオスクで限定のミンティア ディープグリーンを買う。

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