下北沢の街は意外に狭くて、井の頭線ホームに直結している西口から出ると、もう商業地と住宅地の境界だ。ぐるっと迂回して、南口の商店街をかすめ、そのあとは北沢川緑道をたどる。
緑道は緑道なりに変化がある。でも、それは主に、お金のかかっている度合いに伴う変化で、お金がかかってないところは、コンクリートむき出しですれちがうのがやっとくらいの狭い通路を歩かされるのに、お金がかかっているところには、四阿風の屋根の下にベンチが置かれていたり、地面が煉瓦で舗装されていたりするのだ。そういう周期的な変化を繰り返しているうちに、緑道の外の街はどんどん変化していき、自分がどこにいるのかわからなくなってゆく。ある種の人生の比喩のようだ。
桜上水で緑道が途切れる。俗世間に還って、上北沢、塚山公園、そして浜田山まで。8.4kmだった。
再び下北沢へ。久しぶりに芝居をみるのだ。その前に食事。おはちで現在値引き中で760円のハンバーグ定食を食べた。いかにもレトルトのような円形のハンバーグなのだが、半熟卵をくずしてまぶすと甘みが出ておいしい。
まだ時間があるので踏切の反対側の三省堂にゆく。芝居のチラシを持ち帰るための袋がほしかったという理由もあって、仲正昌樹『「みんな」のバカ!』を買う。
芝居が終わってから、スタバでチラシをためつすがめつする。これがなかなか楽しい。その後、渋谷に出てタワーレコードで、Carla Bruni “quelqu'un m'a dit” を買う。フランスのポップスは好みじゃないと思っていたけど、これは気に入った。

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