今日も風が気持ちよい。品川駅港南口から歩き始める。
駅のすぐそばに芝浦水処理センターという広大な施設があり、その一部が公園として開放されている。芝浦中央公園というえらそうな名前で、品川の高層ビル群が見えて景観はいいのだが、中は意外に狭くて、閑散としていた。
公園を出てJRのガードをくぐる。名前は高輪架道橋。実はこれが今日のメインイベントだ。とても低い。公称1.5mということだが、さすがにそこまで低くはなく、男にしては若干低めのぼくの髪が天井にさわる程度だが、いずれにせよ頭をかがめなくては怖くて通れない。低いだけでなく暗くて長いので、かなり圧迫感があり、向こう側の光が見えたときにはほっとした。
通り抜けた先は泉岳寺にほど近い高輪大木戸。つまりこのあたりが江戸の入り口というわけで、今の品川駅のあたりは江戸の域外だったのだ。
国道を渡って坂を上る。伊皿子坂という名前は、このあたりに伊皿子(イン・ベイス)という明国人が住んだことによるという説とか、大仏(おさらぎ)の転じたものとか諸説あるらしいが、もし後者の説が正しいとすると明国人伊皿子は存在しなかったのだろうか。存在していないにしては、「イン・ベイス」という読みや、明国人というそれなりに事情を感じさせる特性(江戸初期に明国は滅亡している)など、具体的すぎるような気がする。坂を上りきって下りになると、 魚籃坂と名前が変わる。こちらは 魚籃観音を祀った魚籃寺に由来するらしい。
三の橋を渡って南麻布、六本木ヒルズ、青山霊園、神宮外苑という比較的メジャーなコースをたどって信濃町まで。8.8kmだった。
御茶ノ水に出る。まずはタリーズでのどを潤してから、先日発見したザ・ハンバーグという店で、200gのハンバーグセット。大根おろしがついているので、ポン酢などをかけて食すようだ。そのまま食べてもスパイシーでおいしい。950円。
三省堂で本の買い込み。阿部和重『ニッポニアニッポン』、ポール・オースター『空腹の技法』、坪内祐三『靖国』の三冊は新潮文庫。それに、新書で、杉田昭栄『カラス なぜ遊ぶ』という久々の鳥の本。

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