雨が降ったら仕事にいこうと思っていたが、いつのまにかそれが、雨が降ったら床屋にいこうにすり替わっていた。でも、面倒でもあるが、床屋はいい。無意味な時間が積み上げた余計なものが取り除かれて身軽になる感覚。
外に出ると雨があがっていた。拍子抜けだ。もともと渋谷に行くつもりだったが、田町から渋谷あたりをめざして歩くことにする。
イタリア大使館、オーストラリア大使館と一ヶ月くらい前に歩いた経路をそのまま踏襲しそうになったので、南にずれて古川沿いを歩く。こちらも新鮮味のない道だが、涼しいのですいすい歩けて気持ちがいい。
恵比寿から山手線沿いの道を選ぶ。渋谷駅新南口手前のさみしい一角にタリーズができていたのではいってみる。スープストックが併設されているが、客は多くなくがらんとしている。穴場なので、これから利用することにしよう。
渋谷駅到着。6.5kmだった。
東急ハンズで散歩用のカバンを選ぶ。ハンズフリーのウェストバッグだ。ある程度防水できて、軽くて、容積が大きく、デザインが気に入るものという条件にあうものがみたらず、いろいろ不満はあるものの、今使っているやつもそれほど悪くないという結論にいたる。
すぐそばの定食屋おひつ家に入る。吉祥寺店は常連だが、こちらははじめて。イカと白身魚のフライ定食を注文。小さなイカが2つ、白身魚が1つとちょっと量は物足りないが、まあまあおいしい。つけあわせのフルーツはイチジクだった。イチジクを食べるなんて何年ぶりだろう。680円。
タワーレコードへ。オペラのアリア集が聴きたくなったので、Anna Netrebkoという若手ソプラノ歌手の“sempre libera”というCDを買う。お目当てはプッチーニの「わたしのお父さん」“O mio babbino caro”だったが、歌詞が「お父さん、あの人のことが死んでしまいたいくらい好きだから、許してください」という感じだったのでがっかりした。オペラの歌詞は知らぬが仏。

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