腹立たしいことがあった。その気持ちが投影されたように、突然復活した夏。日光がさんさんと降り注ぎ、熱気がたちのぼる。
いつもより大幅に早くでかけて、新宿のヨドバシカメラに寄る。イヤフォンがこのところ見あたらなかったのでてっきりなくしたと思い、パナソニックにインナー型のやつを買ってしまった。実はなくしてなくて、帰ってから、風呂場のそばにひっかかっているのを発見したのだが……。
西武新宿線に乗り込み西武遊園地でおりる。目の前に多摩湖が広がっているはずだったが、今耐震工事中だとかで、塀でかこまれて近づくことができない。小高い場所にある休憩所に近づき、高さ20cmくらいの台にのぼったら、きらきらひかる湖面をかすかに望むことができた。
多摩湖のまわりをめぐる多摩湖自転車道を反時計回りに歩く。ふつうの湖でなく水源確保のためにつくられた人造湖なので、なかなか湖面をおがむことができない。左手は湖面を覆い隠す森、右手には新交通システムになった西武山口線が並行する。やがて大きなドームがゆくてにそびえてくる。西武ドームだ。ドームといっても屋根だけで、横は素通しなので、中から歓声や太鼓の音が響いてくる。たぶん、パリーグのプレーオフの試合中なのだろう。
多摩湖は、真ん中に細い陸地があって、東西に二分されており、人や車が往来できる。南側に出てから、町中に抜けるつもりだったが、ホテル街という看板に誘われて、西側に向かう。また多摩湖自転車道沿いだ。『武蔵野夫人』あたりからの連想で、ホテルという言葉からむしろ旅荘という雰囲気を想像してしまったが、主に男女二人の休憩に使われる類のホテルばかりだ。ほかに建物のないその一角を延々と進んで、いいかげん嫌になってきたところで、「武蔵野の道」という林の中を通りぬける道をみつけた。蜂が多そうで怖くもあったが、進入してみる。
あっけなく林から抜け出ると、住宅街に出た。武蔵村山市中央という町名のわりには垢抜けないさみしい場所だったが、それでもようやく人里におりてきたという軽い安心感を感じる。青梅街道にぶつかったとこからナビウォークの助けをかりて、多摩都市モノレールの上北台駅まで。11kmだった。
モノレールで立川にでる。食事はグランデュオのにんにく屋五右衛門で。つい、石焼にんにくカツカレーという珍妙な料理を頼んでしまった。その名の通り、石焼用の黒い椀の中にあつあつにこげたカツカレーが入っている。そこににんにくがひとつ。とにかく熱くて、口の中がやけどしてしまったようにひりひりして無感覚になった。別にここまでしてカツカレーを食べなくてもいいのにと思ってしまう。1029円。
立川にはビックカメラもあるし十分用は足りるのだが、何となく新宿に出てしまう。石焼のせいもあって激しいのどの渇きをかかえながらタリーズへ。再びアイスドリンクに逆戻りだ。
さて、目的はルーターだ。B-フレッツにかえたのはいいが、ルーターのせいで思うような性能が出ないため、いっそ買い換えようと思ったのだ。今回はコストパフォーマンスは二の次で、絶対的な性能を重視する。オムロンのMR104WAGは、無線はa/b/g同時の3ウェイだし、PPPoEマルチにも対応していて、しかも値段が安かったのだが、性能に不安があり、デザインがぱっとしなかった。結局、NTT-MEのMN8100WAGにしてしまった。値段は二倍近くするのだが。
読む本がなくなったので、ルミネ2のブックファーストでアンヌ・レエ『エリック・サティ』を買い、この前買ったスウェーデン歌曲集が予想以上によかったので、タワーレコードで、その前作にあたるAnne Soffie von Otter『夜の翼』を買った。

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