雨と雨の間の間

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閉め切った窓の向こうからホワイトノイズのような雨音が聞こえる。予報はビンゴ。初台の東京オペラシティギャラリーでやっている写真家ヴォルフガング・ティルマンス展にいくことにする。

ティルマンスの写真はどちらかといえば静的で平面的。瞬間を切り取るのではなく、平面上に投影されたものの形や色に興味がある画家タイプの人のようだ。写真集などでひとつひとつの作品をみても地味な印象だったが、展覧会でまとめて展示されるとリズムのようなものが感じられてきた。

同じチケットでみることのできる「野又護:カンヴァスに立つ建築」という展覧会もよかった。野又護という人の絵は以前この場所でみたことがあって、そのときもとても気に入った。何もない平原のような場所に巨大な建物がたっている絵ばかりなのだ。そのときはオーソドックスな塔の形の建物だったが、今日はバラエティに富んでいた。三日月型、帆をはったもの、風車付きのもの、透明な外壁の中に高い木が植えられているもの。建物の中を通る通路を目で追ってゆくのは楽しい。絵が壁でなく、ひもで宙づりされているのもいい演出だった。

新人作家を紹介するコーナーでは小西真奈という人の作品。絵柄はエドワード・ホッパーに似ていて写真的だ。ほんとうに写真をもとにして描いているらしい。滲んだ感じの濃い色合いが印象的だ。

地下のレストラン街にあるトンカツ屋さぼてんで今シーズンはじめてのカキフライ。盛り合わせにしたので、一口ヒレカツが2切れと、クリームコロッケがついてくる。1250円。

近くのスタバかタリーズあたりにいこうとして外に出たら雨があがっていた。この幸運をのがすまじと、急遽散歩を開始する。夜の西新宿の街を横切って青梅街道にでる。大ガードの手前のスタバで当初の目論見通り休憩。東口に出て、紀伊国屋、伊勢丹、そして花園通り。階段の坂をのぼって住宅地に分け入り、階段を下った先は靖国通りだ。

曙橋の駅前で雨がまた強くふってきた。渋谷に出たかったので、津の守坂を上って四ッ谷までがんばった。6.8km。

渋谷のタワーレコードで矢野顕子のニューアルバム“ホントのきもち”を買う。ポイントが使えたので奮発して315円高いSACDとのハイブリッド版にした。うちのオーディオ装置では差がわからないと思うが。

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