ノスタルジー

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意外に暑くて腕がジャケット用のハンガーになってしまった。

今日はノスタルジーの旅。川崎から歩きはじめる。まずは今年の1月まで通っていた通勤経路をたどる。こちらはつい最近のことなので懐かしいもへちまもない。引き続いて8年前まで主に自転車で通っていた通勤経路に入る。8年前に引っ越して電車通勤になったのだ。体が覚えているかと思ったが、旧勤務先のすぐそばでいきなりどちらに進んでいいかわからなくなってしまった。見回してみたところ背の低いガード下をくぐる以外の選択肢はなかったが、違和感が残る。

表通りにいつの間にか警察署が移転してきていた。だがそれ以外はなんとなく記憶にある街並で、あとは迷うことなくたどることができた。線路沿いの家の窓辺に座って法事にやってきたらしい黒ネクタイの男性がぼんやり往来を眺めている。過去の街への入場にふさわしい出迎えだ。

ケンタッキーフライドチキンがマックになっているほかには、駅前はほとんど変わっていなかった。クリーニング屋、パチンコ屋。ヘアサロンは名前が変わっていたかもしれない。住んでいたマンションは年月の分だけ外壁が薄汚れていた。それ以外に変化があったのかもしれないけど、ぼくの記憶も変化しているのでわからない。

近くのコンビニによってみた。相変わらずめがねをかけたおばさんがいる。髪を染めているせいか昔とあまりかわっていないように見えた。もちろんぼくのことは覚えていない。いつも赤ら顔でほろ酔いで仕事をしているようなおじさんがいたのだが、姿がみえなかった。

マンションの裏手にまわって駐車場をのぞいてみたら、相変わらず子供たちが迷惑なボール投げをして遊んでいた。この薄汚れた街には、単なるノスタルジーという以上にぼくの根底をふるわすものがある。

再び駅に戻り、旧街道沿いにでる。スーパーマーケットにコンビニ。最近かけ替えられたらしい真新しい橋を渡り、足繁く通った図書館の前へ。このへんでノスタルジーは終わりにしていいだろう。

JRのガードをくぐって佃野商店街。三ツ池公園にいこうと思ったが、もう空が暗くなってきているので、直進することにした。末吉橋を渡って再び川崎市へ。夢見ヶ崎というロマンチックな名前の商店街を通って新川崎まで。11.4kmだった。

湘南新宿ラインに乗りたかったのだが、新川崎に停まるのは30分に1本であり、ちょうどいったばかりだった。仕方なく横須賀線で東京駅に出る。五香路という中華料理屋でみそ野菜ラーメンを食べた。野菜のしゃきしゃきした食感が味噌味のスープにあう。920円。

京橋のタリーズを経由して有楽町へ。無印良品でパジャマなど衣類を数点買う。

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