オールドタウン

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ニュータウンというと、車が幅をきかせていているイメージがあるのだけど、地図をみていたら多摩ニュータウンはやたらに歩行者専用道があることに気がついた。

多摩センター駅前のコンコースからパルテノンの方にはいかず右手のレンガ坂というレンガの敷き詰められた坂をのぼってゆく。もうそこから車道へ降りずにどこまでもいけてしまう。陸橋を渡ってなだらかな坂をのぼるとちょうど行く手に夕日がかかっていて、西部劇の主人公のように腰に手をのばすとそこにはiPod。バッハのゴールドベルク変奏曲が流れている。

丘に登って郊外の落ち着いた風景を見まわしていたら、思いがけず凍えるような冷たい風が吹いてきた。そろそろ冬がやってくるのかもしれない。

鶴牧から落合、豊ヶ丘、貝取、永山と地名が変わっても、道は相変わらず住宅と団地の間を抜けてゆく。開発から30年以上経過しているので、それなりに古びた建物も見かける。この街が好きになった。

太陽が沈むのと同期をとるように満月が東の空にのぼった。そちらを目指して歩いても歩いても決して近づかない。

諏訪にはいったときには、もう闇が手がとどくところまで迫ってきたので、ナビウォークの力を借りて小田急の黒川を目指す。車の通る広い道を歩いていると、夢からさめたような気分だ。眼下に京王の車両基地。列車が眠りについている。

黒川駅前はとてもさみしい。10.2kmだった。

新宿に出た。十年以上前並んだり探し回ったりしたのが嘘のように、あっさりドラクエが買えてしまう。さて、いつやろうか。何かを犠牲にしなければいけない。

うどんかつけ麺で迷ってつけ麺の大黒へ。前回と同じく、つけ麺と地鶏の塩焼きを頼む。つけ麺並盛りだけでもかなりおなかがいっぱいになる。あわせて980円。その後、すぐそばのタリーズに寄る。

タワーレコードで、『花とアリス』のサントラを買う。岩井俊二自身が作ったということだが、バッハのゴールドベルク変奏曲に似たメロディーラインがいい。

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