いまさら、『海辺のカフカ』を読んでいるので、今日は主人公の少年やナカタさんがもともと住んでいた中野区野方あたりにいってみる。野方は今では狭い地域を指す地名だが、一時期はいまの中野区の北半分が野方村、野方町であり、それと中野町が合併することにより、今の区域が定められたのだ。だから、中野の「野」は野方の「野」というのもあながちまちがいではない。
という蘊蓄はおいておいて、中野駅から線路沿いに高円寺方向に進み、体育館の前から、平和の森公園をかすめて、妙正寺川を渡る。
野方の町に入る。細い路地が多いので、猫が多いだろうと思っていたが、あにはからんや、今日は一匹もみなかった。みんなジョニー・ウォーカーに○を×されてしまったのかもしれない。中野工業高校のところで再び妙正寺川を渡り、ついでに環七も渡ってしまう。また妙正寺川沿いを進み、そこでぼくは、伊勢丹のロゴの入ったシャツが何着も袋に入ったまま捨てられているのを見つける。土埃をかぶってかなり汚れていた。想像力が空転する。
商店街に入るが、少なくとも今日は魚やヒルが空から降ってきたりはしない。何事もなく野方から脱出する。
くねくね曲がりながら西へ。妙正寺川はさらにもう一回渡ることになる。川の名前の元となった妙正寺のほど近くをぬけて、環八、青梅街道、善福寺川をそれぞれ渡り、西荻まで歩いた。10.2kmだった。
阿佐ヶ谷にでることにした。駅横のパスタフローラで、いろいろ野菜のトマトソースのパスタとスープセット。スープはミネストローネだったので、トマトがかぶってしまった。スープにはパンが二きれついてくるし、さらにドリンク付きだ。コーヒーの味はなかなか。スパゲティが1029円、スープセットが390円。
せっかく阿佐ヶ谷にきたので、喫茶店の西瓜糖に寄ってみる。バターケーキとコーヒーを注文。コーヒーはさきほどのパスタフローラの方がおいしいが(こちらは薄く感じる)、しっとりとしたバターケーキは生クリームとの相性が抜群。750円。ヒゲをたくわえた眼鏡の店主はもしかするとぼくとあまり年が変わらないのかもしれないが、静かで落ち着いた感じが店にあっている。今度は食事をしに来よう。

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