When is my birthday?

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麻布十番

先週デジカメを買ってしまったのは、定期券をなくしたことによる損失を誤差の範囲にしてしまおうという意図があったのかもしれないと精神分析のまねごとをしつつ、ネットの通販でパソコン用のモニターを注文して、さらに誤差を拡大する。きれいな写真を見るにはきれいに映るモニターが必要だと思ったのだ。((機種はEIZOのS2110W。1600×1050のワイドスクリーン、21インチ。))

到着を待ちセッティングして試してから出かけたので、遅くなってしまった。デジカメの試し撮りをしたいので、あまりゆっくりもしていられない。外に出たらかなり暑くてユニクロで汗を拭くためのハンドタオルを買う。3枚セットのうち1枚をにぎりしめて向かったのがみどりの窓口。定期券は1週間たっても結局見つからなかった。買い直すとしても、その前にやるべきことをすべてやっておきたかったのだ。

今度担当してくれたのは若い女性の職員。やはり、ぼくの名前と生年月日ではデータが見つからないとのこと。でも、彼女は一生懸命対応してくれた。名前や生年月日を少しずつずらして試してくれたり、発行日から調べてくれたりもしたようなのだが、結局見つからない。ぼくはもうその親身な態度だけですでに満足していて、しょうがないと思い始めていたのだが、本社で調べればわかるかもしれないということなので、とりあえず連絡先だけおいてきたのだった。

ほんとうに遅くなってしまった。近場の田町から歩くことにする。なんか芝のあたりのいかにも勤め人の街という雰囲気が好きなのだ。東口に出る。でもそれはフェイントで、ガード下の隧道をくぐってすぐに西側に出てしまう。再開発でどこもかしこも工事中だ。一度芝四丁目の交差点に出てからNEC本社前まで戻るコースをとる。

将監橋を渡って赤羽橋方面へ。済生会中央病院、国際医療福祉大学附属三田病院(旧東京専売病院)と病院ばかりが並ぶ道を抜け、塔のような建物にひかれて神明坂をのぼり、オーストラリア大使館前。ちょっと遠回りしたが麻布十番の商店街に入る。

道々、新しいデジカメで写真を撮っているが、16対9というワイドなサイズを生かす写真は全然撮れない。まだ縦なら、高いビルを収めればそれなりに決まるのだが、横だといい構図が思い浮かばず、どうしても間延びしてしまう。

ヒルズ到着。カレーうどんの古奈屋でたけのこと牛コラーゲンのカレーうどんという新メニューを試す。ここは定期的に新メニューを開発していてすごいと思う。もう少し値段が安ければいいのだが。1350円。ヴィレッジヴァンガードの跡地はスポーツジムになっていた。

すっかり暗くなった街をまだまだ歩く。延長戦だ。根津美術館の手前でおすぎかピーコのどちらかとすれちがう。暗くてどちらかわからない。明るくてもわからないかもしれない。茶髪でサングラスをかけた中年男と一緒だった。

病院の窓の下で上を見上げて話している女性がいる。犬を連れていたのでこの近くに住んでいるのだろう。窓の向こうはパジャマ姿の男性、入院患者のようだ。シチュエーション的にはロミオとジュリエットの逆だ。年齢は3倍以上のようだったが。

青学に道を遮られ、かなり遠回りして渋谷にたどりつく。タワーレコードで、Ann Sally「Day Dream」と「Moon Dance」を買う。本職は心臓外科医のジャズシンガー。名前は横文字だけど、日本生まれの日本育ちだ。ハスキーな声と選曲がいい。後者のアルバムはiTMSでも買えるので迷ったが、やはりCDで手に入れておくことにした。定期券と一緒になくしたポイントカードを作り直した(以前のためていたポイントは消える)。

東急ハンズの中で、携帯電話のバイブが震えた。非通知の番号だ。ふだんならとらないが、今回定期券がらみであちこちに番号をばらまいているので、その中のどれかかもしれない。店内はうるさいので、裏道にかけこんで電話をとると今日みどりの窓口で担当してくれた人からだった。本社に確認したらわかったそうだ。生年月日が一日ずれていたとのこと。いや、もう感謝感激だ。

お礼をいって電話をきったあと、タリーズでのどを潤し、ビックカメラをのぞいていたら、またしても携帯が震える。またさっきの人なのだけど、周囲がうるさすぎて全然聞こえない。静かなところを探して走り回るが、渋谷にそんなところはなかった。聞き取れた内容を総合すると、今日また窓口に来られれば明朝にはできているということを伝えたかったらしい。定期券をめぐる騒動のせいで、果てしなく疲れたが終わりよければすべてよしだ。

すっかり忘れていたが、散歩は渋谷までで10.1kmだった。[地図]

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