台風の接近ゆえ、連休中まともに散歩できるのは今日くらいかもしれない。セイセキサクラガオカ、セイセキサクラガオカ、セイセキサクラガオカと頭の中で3度唱えてから歩き始める。
いつの間にやらいつか来た道。避けて曲がれば大栗川にぶつかり、川の真ん中で白鷺が何をするでもなく佇んでいる。佇んでいる姿に哀愁がある鳥は鷺とペンギンくらいかもしれない。
結局以前通ったバス通りに吸い寄せられる。勝手気ままにコースを選んでいるつもりだが、勝手気ままには勝手気ままなりの法則性があって、そこからは自由になることができないのだ。
秋分の日だというのにひどく蒸し暑くて、汗がたらたら流れ落ちてくる。目の前にサミットがあったので、汗ふき用のシートとフリスクを買おうとするが、ポケットが四次元ポケットになっていて、財布を取り出すのにえらく苦労する。
西に進んで南。本来横断用の旗をいれておくためのものらしいが、今では旗はひとつもなくなって、手を挙げた子供の上半身を象った奇妙なオブジェとしかいいようがないようなものがあった。どこが奇妙かというと、子供の挙げた手に癒着するように、その手の高さくらいの水色の塊がついているところで、近づいてみると、スーツを着た大人の上半身だったのが、首をすっぱり切られているのだった。奇妙というより不気味だ。
いったん八王子市に入る。モノレールの松が谷駅から小田急多摩線の終着駅唐木田まで。7.5kmだった。[地図]
新宿へ。すっかりディナータイムに突入していてディナーという言葉がふさわしい店は行列ができている。ディナーと対極にありそうなカレーとも思ったが、スパゲティーはぼくを見捨てず、地下の「壁の穴」がすいていた。タラコとシメジのパスタセットを注文。サラダとコンソメスープがついてくる。ふつうにおいしいタラコパスタ。910円。
スタバで今日撮った写真をみて、いつものようにがっかりする。どうも満足ゆく写真が撮れない。ひとつひとつの被写体については最善に近い構図を選べていると思うので、被写体の選び方が悪くてすばらしい光景の前を知らないうちに通り過ぎているのか、あるいはそういうものがあるところを避けて歩いているかどちらかだろう。
タワーレコードがポイント2倍だったので、前々から買おうと思っていたJean-Yves Thibaudet のドビュッシーソロピアノ作品全集パート2を買う。パート1と同じCD2枚組なのに、1000円近く高いのが謎だ。限定で1980円になっているくるりの『The World is Mine』も買ってしまう。タワーレコードならさらに1割引だ。
タイムズスクウェア、サザンテラスを通って代々木まで歩く。夜の街で凝縮されたように輝く光は昼の街にあふれる光なんかより何十倍も美しい。昼の写真はすっぱりやめて夜だけ撮ってもいいくらいだとも思うが、それにはそれなりの機材かそれに適したカメラが必要だろう。


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