臨海の退屈

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体調はそれほど悪くなかったが、気分がどうものらない。東京駅でどこに向かったらいいか途方に暮れてしまい、うろうろとエサをさがすクマのように右往左往する。気分転換に海をみるのもいいかと思って、京葉線に乗って葛西臨海公園で降りた。

信じられないことに葛西臨海公園に来たのは四年ぶりだった。最近東京の東側を歩くことがほとんどなくなっているせいだ。穏やかな気候なので公園は家族連れを中心にかなりにぎわっていた。まっすぐ海に向かうと、海辺を見下ろす形で、以前はなかったガラス張りの二階建ての建物ができていて、人々が上にのぼったりしている。

公園の東側をぐるりと半周する。かなり長くて、海が見える間はまだよかったが、両側を茂みに挟まれた人気のない道を歩いていると、退屈が波のようにおしよせてきて、一刻も早く公園の外に出たくなった。

臨海橋という歩道橋から公園の外に出ると、行手にロッテ葛西ゴルフという広大なゴルフ練習場が立ちふさがっている。ネットの向こうに遠くのマンション群がみえて、練習場の中にマンションがあるようなちょっとシュールな光景だった。そういえば、この敷地にロッテワールド東京というテーマパークができるらしい。舞浜のディズニーに対抗できるだろうか。

新左近川親水公園をぬけて葛西駅前。さらに散歩は続く。といっても、何の創意工夫もなく、ただ目の前の道を進んでいくだけだ。ちょっとねらいがそれたが、射程の都営新宿線一之江駅に到着。10.2kmだった。[地図]

都営新宿線の電車の中で今朝見ていた悪夢を唐突に思い出す。夢の中で財布をすられたのだ。あわてて、財布があることを確認した。

神保町に出た。ザ・ハンバーグで仔牛のカツレツが食べたかったのだが、どういうわけか準備中で、同じ牛肉ということで、店の前が暗くてわかりにくいところにある牛角食堂に入った。塩ダレハラミ鉄板ライスを注文。ライスと肉がジュウジュウと熱された鉄板にのってやってきて、別にたれの入った小皿がくる。よくわからなかったが、たれを肉に火が通ったところでかけてみた。なんだか肉がとてもかたかった。ほかにサラダと味噌汁がつく。700円。

三省堂で何となしに本をみてから道路の反対側のスタバへ。ようやく人心地がつくという感じ。近くの席の女性二人が交わす身辺のたわいない話もまたBGMだ。

有楽町のビックカメラではダースベイダーを筆頭に帝国軍が行進していた。

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