時の過ぎゆくままに

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金町駅のトイレで隣にたった若い男がタッタタッタと口先でBGMを奏でていて、今日一日耳に残ったらどうしようかと思ったが、幸いなことにすぐに忘れた。

西水元三丁目行きのバスに乗って水元公園で降りる。もう夕暮れ間近のせいか降りたのはぼくだけだった。もともと東京の端から端まで移動するので時間がかかるところに、いつものようにぐずぐずしていたり携帯電話を忘れて戻ったりしていたため、着いたのは3時40分だった。バス停から公園の入口までさらに10分近くかかる。

公園の中は帰りそびれている人たちでそれなりににぎわっていた。真っ赤に色づいた木が雄大な水辺に映えて美しい。ちょうどいい季節に来られたような気がする。今日は水辺に沿って北側の大きく弧を描いた部分をまわってみることにした。

歩いている間に刻一刻と暗くなっていって、何かと競争しているような慌ただしさを感じる。ゆったりと時間が過ぎるままにまかせた休日をすごしてみたい。美しい風景が闇にかすむとともに、ぼくは公園の外に出た。

大場川沿いの土手道から下に降りたが、どんどん場末の空気が強くなってきた。行く手にはバスが停まっていて、そこが終点であることを示していた。ちょうど来るときに乗った系統のバスだ。ほんとうになにもないところだった。人はここにどこか別の場所にゆく夢をみにくるのだろう。

少しでも街の雰囲気がするほうに進んでいき、飯塚橋のたもとに出た。向こう岸に渡ると足立区。暗い道を灯りを求めて歩いていたら、やがて綾瀬駅に到着。9.6kmだった。[地図]

千代田線で新御茶ノ水に出る。前回果たせなかったザ・ハンバーグの仔牛のカツレツを食べることができた。レモンをしぼって、スパイシーな塩をお好み焼きのような薄いカツにまぶす。美味だ。

三省堂で雑誌散歩の達人を買ってからスタバへ。散歩中は果たせなかった時が流れるままに過ごすことをしていたら、少し眠くなってきた。

有楽町の無印で衣類を買ったらますます眠くなってきた。

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