Ghost of Christmas Past

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親戚に不幸があったのでポケットの片隅にほんの少し入っていたクリスマス気分があとかたもなく吹き飛ぶ。

今日が自由な一日であることを知ったのは3時半少し前だった。大急ぎで支度をしてでかけたせいで、iPodとデジカメのメモリーカードを忘れ、外に出た目的すら忘れそうになる。それでも、日射しを惜しんで隣の大森から歩き始めた。

池上通り沿いに大井町方向に進むと大森貝塚があり、その隣に東急バスの操車場がある。よく新代田から乗っているバスの終着地がここだ。大森操車場という名前だが品川区にあるのだ。

西大井駅前から三間通り。一応商店街と呼べるくらいの通りが延々と続いていき、第二京浜を渡ると本格的なにぎわいに変わり、荏原町、旗の台へと導いてくれる。立ちはだかる城のような昭和医大付属病院の方に曲がる。

立会道路をまっすぐ進み、西小山を通り過ぎると、左手の道路中央に緑道があり。橋の跡に雪見橋、月見橋なんていう風流な名前がついている。そういえば、一昔くらい前、ある人間が死んだ直後くらいにこのあたりを歩いていた。伸びきったひもがゆるむような妙な解放感を感じながら夜の闇を裂いていた。今から思えばそれは錯覚だったのかも知れないけど、でもそれからいろいろなことがはじまったのも確かなのだ。

星の光を頼りに歩いていたら環七に出てしまった。線路沿いに学芸大学駅に出る。駅前のケンタッキーには行列ができていた。クリスマスにチキンという文化は完全に定着しているようだが、長い行列をみると無理してクリスマスに食べなくてもいいのにと思ってしまう。いずれにせよニワトリたちにとっては受難の季節だ。

キャロットタワーを目印に三軒茶屋を目指すが、今まで正面にそびえていたはずが、目を離した空きに横手にそれている。あとをおいかけるようにまがりくねりながら三軒茶屋まで。12.8kmだった。[地図]

松屋で海鮮チゲ定食、560円。真紅のチゲの中にエビや貝類が入っている。そのほかはサケ、生卵、漬け物、ライスという朝食のようなセットだ。

スタバでカフェモカを飲んであたたまる。何もはじまらない、何も終わらないひととき。いろいろ考える。考えなくてはいけない。

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