散歩日和: 2006年アーカイブ

一日早いお年玉

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2006年は和光市あたりで締めくくろうと東武東上線の急行電車に乗り込んだが、ふと思いたってそのまま川越までいってしまうことにした。 川越には二度きているが、どちらも「観光」だった。今日は一応「散歩」扱い。とはいうものの歩いているコースはあまり変わらず、蔵の町にいって時の鐘を見上...

最後から2番目の思想

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また出遅れてしまい、太陽はやぶにらみで地面を見下ろしていた。茗荷谷からすぐそばの教育の森公園の中に入る。なかなかユニークな彫像があっておもしろい。美術館ではあまり3Dの物体に心惹かれないが、街で写真に撮るのは好きなのだ。 最初は池袋の方に行こうかと思っていたが、大塚駅を越えて、...

blue plum, happy life

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西立川駅ホームの発車ベルはなぜかユーミンの『雨のステーション』だったが、降りそそいでいるのは雨ではなく、まばゆいばかりの日射しだった。 最後、車両の中はぼくひとりになっていた。890円と長い長い旅路の果てに青梅にたどり着く。駅のホームでは、電車を乗り間違えてしまったと、男が苦笑...

i'm dreaming of a ...

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ちょっと無理矢理京王線の百草園駅へ。写真を撮ることを考えると遅くとも2時台には歩き始めたいのだが、3時15分になってしまった。12月の午後特有の不機嫌な雲がさきほどまでの青空を覆いかくしていた。 しばらく浅川沿いを歩く。多摩川の支流だがどちらが多摩川かわからなくなるくらい大きな...

ナビられる

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そうだ、郊外へ行こう、という感じだったのだが、またしてもスタートダッシュに失敗して、たまプラーザあたりでお茶を濁す。濁ったお茶は飲まずにそのまま歩き始めた。 短い商店街をぬけて住宅街へ。このあたりを歩いているといくつか決まった道に引き寄せられてしまう。丘陵なので、崖が多く、たい...
日が落ちるのが早くてあまり遠くにいけなくなっている。今日は近場でありながら散歩の空白地域である、川崎の臨海部にいってみることにする。 100万都市を司ると思えないくらい貧相で古びた市役所前から、かつて横浜(当時は大洋ホエールズ)やロッテが本拠地にしていた川崎球場前を通り過ぎる。...

いい日旅立ち

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3時に芝居が終わって外に出ると、会場に入る前に晴れていたのがうそみたいに、厚い雲に覆われていた。そのまま散歩を始めるが、低気圧はぼくの頭にもときおり嵐、つまり偏頭痛をおこす。 寺の入口に小学6年生の男子が書いたという詩のようなものがはりつけてあった。「あいつはキライ これはダメ...

goodbye yellow brick road

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長期予報では暖冬のはずだが、12月にしてはかなり冷える日が続く。今日も、晴れてはいるものの冷たい風に足元をすくわれる。日も短いので、できるだけ早い時間に出かけようと思うのだが、いろいろやっているうちについ遅くなり、行ける場所が限られてしまう。 歩行者天国の秋葉原から坂をのぼり湯...

技のデパート

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空に傷口が開いて、そこから膿がしみだすみたいに、じくじくと雨がそぼふっていた。そんな雨をはすに構えて受け流しながら東京都現代美術館へ。ふだんは2つくらいの企画展が同時開催されているのだが、今は全館挙げて大竹伸朗の回顧展『全景』が開催されている。回顧展というともう死んでしまった人か...

cold and empty

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昨日のフグの毒がまわったわけではないと思うが、体調不良の認識とともに今日一日ははじまった。一日の終わりがはじまりかけたころにようやく外出に成功するが、軽い目まいはつづく。 地下の長いエスカレータをのぼって光の中に顔をだすと台場の街。カメラを取り出そうとして、またメモリーカードを忘...

黄色い森

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少しはなつかしくなりつつある浜松町から竹芝に向かう。テラスにはウェディングドレスを着た花嫁が海をバックに待機していたが、これはぼくの被写体じゃないと割り切って通り過ぎる。「これ」よばわりするのも失礼な話だが。 汐留から新橋駅をぬけて赤坂へ。おそるべき消極性を発揮してほとんど写真...

虫食い

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たとえていうならば、メロディーだけ思い出して、曲名が思い出せない状態だ。そんなときに人はかなりの労力をかけても思い出したいと思うのではないだろうか。ぼくの場合は散歩のコースだった。昨日歩いたコースのうち最初の方の記憶が虫食い状態で部分的にしかわからない。虫に食われていない点と点...

時が過ぎるのではなく

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桜新町には何もないけど、何もないからといって何もはじまらないわけではない。散歩くらいははじまるのだった。 住宅地を抜ける道はどれも似通っていて、自分がどこを歩いているのかすぐにわからなくなる。かなり遠くまで歩いた気がするが、いつの間にか歩き始めた場所の近くに舞い戻っていた。 ね...

ちい子のお願い

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寒くて暗い休日。唯一の救いは雨が降っていないことだ。 小林聡美が主演した『すいか』というドラマで登場人物たちがよく歩いていた川縁は、てっきりセットだと思っていたが、二ヶ嶺用水という川崎市を流れる小川ということがわかったので、最寄駅の南武線の宿河原駅から歩き始める。 用水はすぐに...
マシンガントークのように雨が降りそそいでいた。ジョークをいっているのかもしれないがちっとも笑えなかったので、まず床屋へ行く。いずれにせよ芝居をみるために下北沢にいかなくてはいけないので、体調がすぐれないこともあり、それまで疲れることをするよりもむしろ体を休めることをしたかったのだ...

新しい橋

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かろうじて空の一角を占めていた太陽は、秋葉原に着く頃には早々と眠りについていて、空は一面どぶねずみ色に染まっていた。秋葉原にはPCのメモリーを買うためにやってきた。いくつか店を回って相場を確認し、安いノーブランド品をさけ安定志向で一応ブランドのついた製品を選ぶ。高々2000円く...

デッドリンク

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西日にあぶられたぼくの部屋から一歩外に出て、吹き付ける冷風に身をすくませる。まるで盆と正月がいっぺんにきたような気温差だ。上着をとりに引き返す。 川崎は近さの割にあまりいくことのない街だが、駅前にオープンしたラゾーナ川崎というショッピングプラザをみてみることにした。一度仕事の帰...

They might as well be dead

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散歩もできない写真も撮れない雨の日なんてキッチンシンクから流してしまってもいいと思っていたけど、雨に煙る竹橋駅前には写真には撮ることのできない情緒のようなものがあった。 東京近代美術館でやっている「写真の現在3臨界をめぐる6つの試論」という写真展をみるつもりだった。所蔵作品展「近...

ghosttown without ghosts

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今日は写真を撮ることを中心にすえる。東京駅からいくつかある通勤経路のひとつをたどって日本橋へ。キリンやら、ライオンやらドラゴンなどたくさんの動物たちが道筋で出迎えてくれる。 この前昼休みに入った名前のないカレー屋は定休日だったが、どういうわけか強烈なカレーのにおいがただよってい...

降りてくるもの

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今日は5時から芝居なのでスタートダッシュしようと思っていたのだが、いきなりつまづいてしまった。おまけに空は鉛を流し込んだような色にうち沈み、その暗さの下で街は輝きを失ってその輪郭すらおぼろになっていた。カメラのシャッターを押しても写るのはもやもやとした意味のない断片だけだ。 そ...

終わりの季節

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まだなにひとつはじまっていないというのに、あたりはもう早々と一日の終わりという雰囲気で満ちていた。写真の方も70mmという長めのレンズをつけているので、その分だけ手ぶれせずに撮ることのできる時間は短い。 いい写真を撮れたり、ウォーキングハイを味わったり、そういう散歩にまつわる喜...

the photos not taken

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(ロバート・フロストの声色で)またやっちまった。 夜来の雨はあとかたもなく上がり、午後の日射しはちっぽけな平安と怠惰を約束してくれた。秋の武蔵野の風景を求めて、武蔵境から深大寺に向けて歩き始めるが、昨日のような調子ではいい被写体にめぐりあわない。たぶん、いい被写体はみんな行楽で出...
最近写真がジリ貧だった。ズームレンズを持ち歩いてる場合でも統計的には広角よりの画角で撮ることが圧倒的に多く、実際広角の単焦点レンズオンリーでもほとんど不都合を感じていなかったのだが、最近は撮ろうと思うような被写体になかなかめぐりあうことができないようになっていた。そんな中、ちょ...

dark, darker, darkest

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秋葉原でおりた二人組が、昔のアニメは記憶の中で美化している可能性が高いから、今みると相当やばいといっていた。 上野でおりたぼくは常磐線の特別快速に乗り込む。日暮里をすぎるともう次は松戸だ。 イトーヨーカドーのある東口から出る。外はカメラの露出を誤ったような暗さだ。歩いているうち...
NODAMAPのチケットをとるためにぼくなりに手を尽くしてみたのだが、すべてのあてがはずれ、結局チケットは入手できなかった。ああしておけば、こうしておけばということはいくつかあるが、次回に向けての教訓にしよう。 とはいうものの今日もまた観劇。劇場のある下北沢からあまり離れず、明...

風船が落ちてくる場所

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みどりの窓口のなかなか進まない行列に並んでSuicaのデポジット500円をゲットする。20分くらいかかったので時給1500円くらいだ。 半月ぶりの浜松町。とりたてて何の変化もない。昼休みよく足をのばした竹芝。風の冷たさを実感する。 メガネをかけた若い男性が話しかけてきたのでイヤ...

SKさんの思い出

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夢とうつつの境で地面が揺れて、それから長いことその境界線上をさまよい続けたのだった。地震が大きな役割を果たす芝居をみた翌日だったので、ずっとそのせいで夢をみたんだと思っていた。 さて、今SKさんという女性のことが気になっている。妹があつめている古い切手の中にロシアからSKさんに...

紙の味

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信濃町のどこに「信濃」があるのだろうと考えるひまもなく、慶応病院から四谷三丁目方向に向けて歩き始める。路地を選んで富久町から新宿6、7丁目、そして戸山公園の中に入る。 人の賑わいは、たった今まで行なわれていた高田馬場流鏑馬のためだ。馬上から弓をひいて的に当てるやつだが、知らぬこ...

レタス畑でつかまえて

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このところ眠りが浅く夢ばかりみる。今日は悪夢中の悪夢だった。若い女の子がナイフをもった殺人鬼に追いかけられて、老婦人に助けを求めるのだけど、間に合わず刺されて、血まみれになってしまう……。たぶん、昨夜みていたミス・マープルのドラマのせいだ。 横浜駅の西側にまだ未踏の区画があるこ...

秋の夕暮れ

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駅までの道のりを四分の一ほど進んだところで、イヤフォンを忘れたような気がして取りに戻った。いくら部屋を探しても見つからなかったのは当然で、実はポケットの中に入っていたのだった。しかし、それは無駄ではなかった。今日観る芝居のチラシをしまうための袋を忘れずに済んだし、イヤフォンのパ...

雨のアールデコ

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9月25日から運行をはじめた東急目黒線の急行電車に乗ってみる。日中は30分に一本しか走らないので、常用する電車ではなく、今のところは乗れたらラッキーという電車だ。多摩川駅で電車を二本見送り、わざわざ乗り込んでみた。停車駅は、田園調布、大岡山、武蔵小山、目黒。その先の地下鉄線は各...

フリーランスな週末

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長年勤めた会社を昨日付で退職したので、この週末はフリーランスだ。今日新聞沙汰になると職業は無職と書かれることになる。休む暇もなく来週からは新しい仕事がはじまってしまうのだが。 とはいえ、いつもと何が変わるわけでもない。京王稲田堤の駅までおとなしい猫を撮る。目があまりよくないよう...

解決編

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(承前) よいアイデアは眠りの中から生まれる。目覚めて、そういえば昔使っていたハードディスクが放置してあることに気がついた。古いPCにつないでみたらXPが入っていた!と喜んだのもつかのま、しばらく使っていないのでライセンス認証しないとログインできない。新PCのライセンス認証時に...
12時少し前に予定通り新しいPCが届いた。思ったより小さくて、PlayStation2みたいだ。早速現在使用中のハードディスクを装着して立ち上げてみたがブルー画面になってしまう。ここまでは想定の範囲内だった。 WindowsXPのプロダクトキーが書かれているパッケージがしばらく...

猿のいない風景

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このところ、散歩したり写真を撮ったりする暇がなかなかないので、代償ということもあって、怒濤のように買い物をしまくっている。先週以降買ったもののリストを以下に示そう。 松本圭二『アストロノーツ』 - 以前ネットで見かけて気になっていた詩集。萩原朔太郎賞を受賞したというニュースを聞...

サイバーチバ

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悪い疫病のように夏がよみがえって、秋は高価な酒のように戸棚の奥にしまわれてしまった。サイバーなチバシティーにも無遠慮な日射しが降りそそいでいた。 東京歯科大学は10年以上前に二週間くらい入院していた場所だ。ぼくはそこで本ばかり読んでいた。ほかのすべてができなくなっても本さえ読ん...

二度寝のあと

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心なしか日が落ちるのが早くなってきたようだ。二度寝してしまったこともあり、遠出もできず、渋谷から表参道方向へ。このあたりは写真に撮りたいものがたくさんあって楽しい。といっても必ずしもいい写真が撮れるわけではないのだが。 赤坂をぬけて霞ヶ関の官庁街。人気はないが辻々に警官がたって...

澄香

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電車の中で小さな女の子が山手線の駅名を鉄道唱歌のメロディーにのせて歌っていた。上野、鶯谷、日暮里とマイナーな駅を含めてちゃんと覚えている。父親に通勤経路を問いただしたりして、その鉄分の濃さの将来が楽しみだった。 日射しは強烈だが湿度が低く、9月早々に早くも秋を感じさせる陽気だっ...

三都県横断

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歩いている途中に気がついたのだが、今まで三つの都道府県に渡って散歩したことはなかったはずだ。埼玉県から出発してもうすでに東京都に入っていた。このあと江戸川を渡れば千葉県だ。 水元公園は広大で東京都と埼玉県三郷市との境界から江戸川のすぐ近くまで続いているが(今日東京都内で通ったの...

deadend

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暗い空からいつの間にか落ちてきた雨は、同じようにいつの間にかあがっていた。 白金の三光坂には高い塀で囲まれた大きな敷地があって、地図で見ると三光起業と書いてある。もともとセイコーの創始者服部金太郎の屋敷で、三光起業はセイコーの大株主になっているので、おそらく服部家の資産管理会社...
東京東部の雰囲気は苦手だ。のっぺりした街並がどこまでも続いて、テレビのサンドストームをみているような気になってくる。とはいえ、最近東京西部も食傷気味なので、やむなく合間合間に東部をはさむようにしている。というわけで新小岩だ。 小岩は江戸川区だが新小岩は葛飾区、祭りでにぎわう商店...

げに恐ろしきは

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南武線の西国立駅は国立市ではなく立川市にある。とはいえ、国立という名ももともと国分寺と立川のそれぞれ頭一文字をとってつけられた地名なので、結局のところどうでもいいような気がする。 照りつける日射しは苛酷だが、日陰に入ったときにふとどこからか吹いている風が意識を軽く飛ばしてくれる...

ひねもすシエスタ

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鶴見の東口に出るのは久しぶりだ。駅前はあまり変わっていない。旧東海道沿いの商店街も相変わらずシャッターをおろしている店が多いが、照りつける日の光が南国めいた雰囲気をかもしだして、今はシエスタなんだという、いいわけが通用しそうだった。もちろんそのシエスタは一日中続くのだが。 国道...

あたま停電

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大停電のせいでぼくの頭も通電しなかったらしく、起きたら14時をまわっていた。 山手線を回転寿司の台に見立てて歩き始める場所を選ぶ。目黒はサンマ、ちょっと珍しいが季節外れだ。渋谷はウニ、原宿はだし巻き玉子、新宿は中トロ、結局はバカ貝の新大久保でおりてしまった。 北へ北へ。落合あた...
暑いことは暑いのだが、日射しのぎらぎらがどこか弱々しくて、残暑という響きがぴったりくるような、そんな陽気だった。 つくばエクスプレスは隅田川の手間で地上に顔を出し、荒川の橋梁を渡りきると、また地下にもぐるのだが、足立区をぬけ、埼玉県に入って少しすると、また地上に出る。だから、埼玉...
暑いが、吹き抜ける風にかすかな涼を感じる。それはあざみ野の高台の住宅地をぬける間のことで、早渕川沿いの低地を歩くうちに、汗がにじんできた。 港北ニュータウンのセンター北とセンター南のちょうど中間あたりをぬけてゆく。いわばセンター中央という真ん中の真ん中という場所なのだが、商業施...

「ノ」

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散歩では久々の池上駅。本門寺の急な階段を登り詰めると汗が噴き出してきた。広々とした境内のあちこちに派手なピンクの提灯が吊られている。 強欲な陽の光は奪える物はなんでも奪おうとする。汗、体力、正気、写真の被写体を見つける気力、それに小銭。小銭は飲み物の代金になる。橋の欄干が焼けつ...

明け

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日射しは強いが乾いた気持ちのいい風が吹きつけてくる。こういう日はあまり汗もかかず、気持ちよく散歩ができる。 東神奈川駅から広い道路をひとつ渡っただけで、もうのどかな水辺の風景が広がる。ただそののどかさとさびれは紙一重で、さびれの象徴のように赤ら顔で白髪のおやじが運河に向かってズ...

駒場東大中

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外に一歩出た瞬間に雨粒が落ちてきたので、カサをとりにひきかえしたが、結局そのカサを使うことは一度もなかった。 病院があるので自由に出入りできる本郷キャンバスとちがって、同じ東大でも駒場キャンバスは部外者立入禁止だと思いこんでいた。よくみると門扉に隙間ができていて、向こう側は小川...

勇気りんりん

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一斉年休充当日とかで休みのはずだった。そろそろお尻に火がついてきたので、出社してみたのだが、同じグループの人が誰もいない。今日はやめておいた方がいいようなので、買ってきた飲み物だけ飲み干して職場を後にする。 まだ時間が早いので秋葉原へ。もともと漠然とPCを新調しようと思っていた...

夏の足音

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まだまだ梅雨はあけないが、今日はひまわりをたくさん見たのだった。夏の足音が聞こえる。どったんばったん。まだ梅雨の方がいいかもしれない。 西永福の南側、神田川を渡った先にある八幡神社には雄鶏が飼われていて、我が物顔で境内を歩き回っている。近づいても逃げないのだが、落ち着きがなくて...

すかんぴん

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浅草は観光地なので観光以外することがなくて手持ち無沙汰になってしまう。雑踏は書割のようにあっという間に尽きてしまい、下町とは名ばかりの退屈な街並が続き、カメラは休業状態だ。山手線のガードをくぐり急な坂をのぼるといきなり街並が変わり、ようやくカメラの出番がやってくる。 湯島天神で...

雨の日の受難

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秋葉原についたら大粒の雨に行く手をはばまれた。ヨドバシで雨宿りをして、一瞬雨が弱まったすきをついたつもりが、フェイントをかけられたのはぼくのほうで、降りしきる雨の中駅に舞い戻ったのだった。 散歩はあきらめ、恵比寿の東京都写真美術館へ。『キュレーターズ・チョイス』という、学芸員の...
はじめて国分寺の殿ヶ谷庭園に入った。中は案外狭いのだが、ここに限らずこういう日本庭園のおもしろいのは、池、山などさまざまな地形を配したり、道をやたら分岐させたり曲がりくねらせたり、視界を遮ったりして、その狭さを感じさせないようにしているところだ。のんびりくつろぎたいところだが、...

会議に遅れる

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ベランダから夕立をながめていた。このマンションには結構長く住んでいるが、ベランダに出てゆっくり風景を眺めるのははじめてかもしれない。ちょうど真下は長方形の空地になっていて名前も知らない植物がひょろひょろとのびていた。 雨が上がるのを見届けてからでかける。田町から海にぶつかるまで...

タピ丘

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試験がおわり、一緒に受けた同僚と駅でわかれたあと、歩き始める。いつもより少し早めの時間だが、空が暗くて、もう夕方のような気がしてくる。急な階段をのぼって市ヶ谷八幡。狭い境内からはただおりることしかできない。 湿度が高い。こういう日は昆虫は空高く飛べないそうだが、人間も坂を登りた...

天低く馬痩せる

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明日受ける公的な試験のために証明写真を撮る。写真を撮るのは好きだが、撮られるのはほんとうにいやだ。ふだん見ないようにしている自分のいやな部分が写真に写った顔に如実にあらわれているせいかもしれない。 「上野」に毛が生えた街、上野毛から歩いて、久々の馬事公苑。閉園間際で、馬たちはも...

さわやか

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徹夜のあとの眠りから目覚めると、すべてが明瞭にみえ、気分もさわやかだ。毎日がこんなだといいのに。 外に出ると風もさわやかだった。軽く、ほんとうに軽く歩くことにした。新子安から歩き始めるが、横浜は坂が多く、距離の割に足の負荷が大きい。おまけに、前々日歩きすぎたせいで足の小指がまめ...

放浪

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半ドンで帰れる日。だが、なんだか寝そびれてしまい、結局一睡もできなかった。 頭が重く、身のまわりのものすべてが現実感を失ってみえる。とりあえず、いつもいく海辺の公園でベンチに座り込んだが、日射しにたえきれずすぐに移動する。昨日さんざん歩いたので今日は散歩する気はなかった。 次な...
パンパカパーン。 1997年から散歩コースを記録してきて今年で10年目になるのだが、15kmというのがひとつの壁になっていた。今までへとへとになってはいつくばりながら歩いたときも14.8kmが最高だったのだ。10年という節目であるし、今年こそはという熱い闘志を胸に秘めていたのだ...

目をあけて

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街には二種類ある。ひとつは目をあけているべき街で、もうひとつは目を閉じていてもいい街だ。吉祥寺はたぶん後者。人は多いのだが都心のようにぎすぎすした感じがなく、どこかゆったりとしている。もちろん大好きな街なのだが、写真ということになるといまひとつで、なかなかいい被写体に出くわさな...
差し出した手に雨粒があたった。地面はほとんど濡れてないし、カサをさす人もまばらだ。たった今というか、ぼくが手を出した瞬間に雨が降り始めたのではないかと思う。 雨がやむことを願いつつ上大岡へ。霧雨が舞う中歩き始めるが、きわめてゆっくりしたスピードで願いは聞き届けられ、やがてやむ。...
レンズをつけずに一眼レフのカメラを持ち出してみた。それで写真を撮るには二つの方法がある。ひとつはボディーキャップに穴をあけてピンホールにする方法で、もうひとつはどこかでレンズを入手する方法だ。前者より後者の方が簡単なので、有楽町のビックカメラで今日発売のレンズDA21mmF3....

日曜はいつも雨

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雨の日は美術展。東京都現代美術館にいくのに最短と目される清澄白河からの経路を試してみる。道はほぼ碁盤の目状なのでどういってもいいと思うのだが、電柱の矢印に従うと商店街を経由させられる。日曜日のせいもあるかもしれないが、開いているのはチェーン店ばかりだった。 フランスのカルティエ...

失われた風景

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脳の働きが弱っているときは、弱っていることを感じる部分が真っ先に弱っているので、弱っていることを感じることができない。 久しぶりの日が射し込む陽気。ぱしゃぱしゃとカメラのシャッターを押しまくるが、そういえばそのときから手応えの軽さのようなものを感じていた。 歩いたのは江東区のウォ...

写真の町

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駅までの道では雨がやんでいた。横浜に向かうが、いつの間にか雨が降りしきっていて、予定変更。湘南新宿ラインで一気に恵比寿まで振り子を逆に振る。 東京写真美術館でデスティニー・ディーコンというオーストラリアのアボリジニーの写真家の作品をみた。ちょっと不気味な人形が虐待されている写真...

パリの匂い

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電車の吊り広告をみて思うのだが、発泡酒のCMタレントは誰も彼も安っぽく見えてしまう。最近見かけないなと感じると発泡酒のCMに登場する。 酒屋が業態を変えてコンビになるのはありふれているが、ファミリーマートの一角に魚屋がある店舗を浜田山で見つけた。もとは魚屋だったのだろう。ドアで...

哲学堂

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久しぶりの晴れ間とさわやかな空気。梅雨突入前最後の贈り物かもしれない。 哲学堂公園に入ってみた。東洋大学の創始者井上円了が作った精神修養のための施設を公園に改装したもので、狭い園内に修養施設時代の遺構が72もある。井上円了は妖怪バスターとしても知られていたらしい。迷信の類を排撃...

浜離宮へ

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たぶん二度目のような気がするが浜離宮の中に入ってみた。池に海水が入っているところが特徴的だそうだ。丘あり、庭あり、水辺ありというバラエティーに富んだ、一片500mの正方形に近い園内を一周したが、気がつくのは生命の力強さだ。とにかくあらゆる隙間という隙間をさまざまな植物や動物が満...

坊主が屏風に

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京急蒲田駅の高架工事は少しずつ進んでいる。完成予想図をみると、高架は二層になって、上側が下り、下側が上りになるようだ。今の状態と比べるとまだまだ完成まで時間がかかりそうだが、こういう工事は組み上げる段階になると早いのかもしれない。 上大岡の一つ先屏風浦。埋め立てられて海岸線は遠...

8

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今日正午に環状八号線が全通した。早速開通したばかりの区間を歩いてみることにする。調べずにいったので少し離れた駅から遠回りしてしまったが、どうにか環八高速下の交差点に到着。新規開通区間は高架と地下が交互にくるような形で、数カ所有る地上部分も防音壁が設置されていて、周囲の環境にそれ...

that is the question

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降っているのかいないのかそれが問題だ。 東戸塚の駅前から地上3階くらいの高さの歩道橋を渡るとショッピングセンターに続いている。まるで空中楼閣のようなビルの中をエスカレータで上に引き上げられる。マンションの間の広場をぬけるとそのまま民家が建ち並ぶ(湿度のせいだけではなく)しっとり...

ぐるぐる

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寺尾台は映画『花とアリス』の撮影に使われたことからもわかるようにとても瀟洒な街並だったが、そこを抜けた先の路傍にはやたらシデムシがはい出してきていて、踏まないように注意して歩かなくてはならなかった。運悪く踏まれたシデムシが仲間によって解体されて運ばれていた。 なんだか同じところ...

終わらない雨宿り

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あっという間に空が分厚い雲に覆われ、突風とともに大粒の雨が落ちてきた。事務所のようなところの軒先に避難する。窓のブラインドは閉ざされているが、中から蛍光灯の灯りが漏れてきている。今日も営業しているのだろう。 目の前はレンタカーの営業所と駐車場、奥にトーハンのビルが見える。行き交...

沼への一歩

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雨は降ってないが空がとても暗い。この暗さでは歩いていて楽しい気分になれという方に無理がある。 大竹まことのPodcastのゲストは児玉清だった。なんだか、いつまでも青年のような人だった。4年前にお嬢さんを病気で亡くされたそうで、その話を淡々となさっているのだが、たった一箇所だけ...

秋の長雨?

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梅雨を通り越して秋の長雨に突入したようなこのところの天候。今日も朝から雨だ。上野の森美術館でやっている『作家の視展』という展覧会をみにいく。 いくつかの作品に既視感を感じるのは何度か見にきた『上野の森美術館大賞展』の受賞者の作品を集めた展覧会だからだろう。そのときと同じ傾向の作...

ソースの味

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すっかり遅くなり、太陽すら待っていてくれなくて、厚い雲の下に隠れてしまっていた。 風邪はようやく治りかけ。今は鼻水が大量に出る時期だ。だが、ティッシュをもってくるのを忘れてしまった。石川町の駅前でようやく入手した。 中華街を通ったのに食事は横浜のパスタ屋TO THE HERBS...

寝床のうなぎ

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連休初日と最終日が雨。オセロゲームなら間にはさまれた日もひっくりかえって雨になってしまうところだ。(追記:5月2日も雨だった。すっかり忘れていた。) 竹下通りの平均年齢をひとりでがんばって上昇させながら表参道ヒルズへ。中に入るのははじめて。ヴィム・ヴェンダーズ夫妻の写真展をみる...

おもちゃのももも

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豊田駅にくるのははじめてだった。駅の場所を示すためにだけあるような短い商店街をぬけると、もう静かな住宅地に入ってしまう。 緑なす丘の上に観覧車が見えたので、ひきよせられる。といってもまっすぐ続く道がないので、かなりもってまわった引き寄せられ方だ。かなり近づいたはずだが、長い坂を...

病は気から

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連休恒例の風邪をひいてしまった。喉がやけるように痛む。それでも、午後も遅くなってからカメラをもってでかけ る。 写真を撮っていると、いい題材だなと思いながらシャッターを押さなかったり、撮りはしたものの状態が悪かったりすることがあり、そういうときにもう一度撮りにいくことをこの連休...

細部のない街

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この前脱輪事故をおこした船の科学館を無事通過しゆりかもめは無事目的地の市場前にたどりついた。ゆくゆくはここに築地市場が移動してくるはずだが、今は一面の荒野だ。 ゆりかもめの駅は各駅ごとに固有のイメージがあって、ホームドアなどにプリントされている。たとえば船の科学館は船の帆だし、...

摩天楼の下で

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新宿の歩道橋で首にリコーのデジカメGR DIGITALをぶらさげた小太りの男たち3人とすれちがう。何者だ? 新宿三井ビルの前に消防車がどんどん集結してくる。消防士がフル装備で走り回り、救急隊がタンカをもって右往左往しているが、火事の気配はどこにもない。誤報かいたずらだったのだろ...

asylum

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都庁前の広大な空間は、規則的に並ぶホームレスたちのカサや段ボールのせいで、避難所か難民キャンプのように見えた。競争社会からの避難所。だが彼らが逃げてきたのは、自分自身からで、結局ここでも別の檻にとらわれているのかもしれない。 オペラシティーの地下にあった西安餃子のかわりに小龍包...

山手洋館廻り

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そう。豊かな生活というのはこういう家に住むことをいうんだろうなと、山手の3つの洋館、山手234番館、エリスマン邸、ベーリックホールをはしごしながら思ったのだった。掃除の行き届いた部屋、使い勝手のいい家具、いわれがありそうな小物、そして大きな窓から差し込む柔らかい光と風。そんなも...

アキバ系

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iPodで大竹まことのPodcastをききながら歩いていたら小沢昭一がゲストだった。最近の世相についてどう思いますかと聞かれてこんなことをいっていた。 「ひとことでいうとおもしろい。また右へ寄ってきたでしょ。みんなわかってんだ、こういうの。全部俺たち子供のときとおんなしにどんど...

聖路加の主

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その人が見せてくれた携帯電話の画面にはその場所から見える富士山の写真が映っていた。何時くらいに撮ったものなんですかときくと、今頃の時間だとのこと。今日はようやく雨が上がったところで遠くの方が白くかすんでいて、富士山どころか横浜のランドマークタワーすら見えない。 誰にでも気さくに...

ミニマルタウン

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多摩ニュータウン。団地と公園とのリズミカルな繰り返しに、同じところをぐるぐるまわっているような錯覚にとらわれてくる。 下北沢。電車に乗っている間に雨が落ちてきた。音のしない静かな雨だ。地面を油紙のような色に染めてゆく。 天気曇りときどき雨 散歩多摩センター駅~エコプラザ多摩~永...

街のラクダ

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下北沢で東京乾電池の綾田俊樹が家族と一緒に歩いているのをみかけた。ラクダのシャツと股引という普段着というより自宅でくつろいでいるような服装だった。 シャッターを押すきっかけがつかめないままずるずると歩いてしまい、代わりに夜の西新宿で写真を撮りまくった。遅いシャッター速度にもかか...

象の出現

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