6月だ。初夏の「初」とかearly summerの"early"とかの形容詞がとれて、梅雨が始まるまでのわずかの間、一年中で一番まばゆい光が降り注ぐ季節だ。今年初めて半袖の服ででかけた。
西調布の駅前でセスナ機が低空をかすめ飛んで出迎えてくれた。そのセスナが出発した調布飛行場か、逆側の深大寺か、二つの選択肢のどちらにもあまり心惹かれなくて、慣性の法則に忠実に従って北へ進み続け、国立天文台の前を通り過ぎる。暑さと単調さで早々と訪れた疲労の尾行をまくため道をそれるが、結局逃げ切れなかった。
中央線の踏切を渡って玉川上水沿いのベンチで一度休憩、さらにグリーンパーク遊歩道をたどった先の武蔵野中央公園でさらに休憩。一眼レフに巨大な望遠レンズをつけた男性が、公園で遊ぶ二、三歳の少女とその母親を執拗に追いかけていた。父親なのだろうか。それにしては全然近寄ろうとしなかったが。
三鷹駅北口は再開発の真っ最中で、あちこちが白いフェンスで囲まれ、そうでないところも営業が終了している店が目についた。やがて、新しい街が生まれるのだろう。南口にあった三人組の彫刻はいまだ復活しない。表だってはいうことはできないが、実は気味が悪いという苦情が多くて撤去されたのだろうか。個人的には大好きで、写真に撮りたいと思っているのだが。
三鷹から電車で吉祥寺に出た。青みがかった空はなかなかそれ以上暮れようとはせず、白夜のような街を、あてもなく歩いた。

コメントする