久しぶりに太陽の光をあびて歩ける日だ。少しでもその光を有効に利用するため、近場の浜松町から歩き始める。竹芝できらきら光る水面をながめてから、都心方向に旋回して警官が団子状態のアメリカ大使館、外苑東通りに出ると、見知らぬおじさんにレフ板を向けたくさんのスタッフでスティル写真の撮影をしていた。何の撮影だったのだろう。
麻布十番の商店街を突っ切って暗闇坂をのぼると、ブリューゲルの絵に出てきそうな元麻布ヒルズがそびえている。近くに寄って写真を撮っていたら、警備員が近づいてきて、この建物は撮影禁止だという。撮影目的をきかれたり、撮った写真を見せたりなどの面倒なやりとりのあとその場をあとにした。何でそんなに神経質になっているのかわからないけど、街の写真なんていうものは、撮影が許可されているものなんてほとんどなくて、明確に禁止されていないという隙間に成立するものなので、こういうことがあるのは仕方のないことなのだ。
日が沈むと、もともと強かった風が木枯らしに変化して吹きつけてきた。まだ冬の服装ではないので、寒い、寒い。中目黒にたどりついて、そこで食事をしようと思ったが、煮え切らずに結局渋谷まで出ることにした。
知っていて注文したのだが、かき揚げ丼はうどんまでついて明らかに食べ過ぎだった。
木枯らしから逃れるようにスタバに潜り込んだら、ものすごい眠気に襲われて、あくびがとまらなくなった。
電車を待っていたら、正面に"You are what you buy"と書かれた広告。消費による自己実現を煽るべたべたのスローガンを2007年にみるとは思っていなかった。
追記:はっぴいえんどの曲の歌詞で「でも幸せなんて何をもっているかじゃない、何をほしがるかだぜ」というのがあって、ほんとうにその通りだと思う。


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