今年最後に横浜がみたくなった。
風は冷たいが、日射しは暖かだ。あるいは、日射しは暖かだが、風は冷たい。ニュアンスは異なるが、どちらも同じことだ。
体育館か倉庫みたいな西区役所を通り過ぎて、野毛山をめざす。横浜の地形は複雑で、いまだに把握できていなくて、文字通りランドマークタワーをランドマークにしようとしても、かえって自分がどこにいるのかわからなくなる。うろうろするうちに、受験生の頃、受験勉強のまねごとをするために通った市立中央図書館にたどりついた。あの頃は何かと思い上がっていた。もちろんそれは自信のなさの裏返しだったのだが。
すぐ裏手が野毛山公園だ。子供のとき以来久しぶりに動物園に入ってみたかったが、休園日だった。今日ばかりは動物たちも休息をとっているのだろう。展望台から眼下に広がる横浜の街を見おろす。
伊勢佐木町で肉屋の正直な食堂という名前の店を見つけた。店員A「店員Cは嘘つきです」、店員B「これは地鶏です」、店員D「わたしが店員Cです」。なんていうことはなく、自分で鉄板の上の肉と野菜を焼いて食べたが、けっこうおいしかった。
こうして2007年最後の夜はくれていく。


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