年末から読んでいた本が行方不明になってしまった。昨日持って出た記憶があるのに、いざ読もうとしてカバンから取り出そうとしたら見あたらなかったのだ。それってカバンから落ちたということなのだろうか。だとしたら、ほかのもの(たとえばサイフ)が一緒に落ちなくてほんとうによかった、と前向きに考えることにした。
足腰に疲れがたまっているので今日は散歩はやめて美術館にいくことにした。調べたら東京写真美術館が今日から開館している。ちょうど、3つ同時に開催されている展覧会のうち、土田ヒロミ展『土田ヒロミのニッポン』だけはまだ見てなかった。
いってみたら、今日はどの展覧会も無料だといわれた。ラッキーと思うが、そういうことなら今日まとめて3つみればよかったとも思う。
土田ヒロミさんはてっきり女性だと持っていたが、1939年生まれの男性だった。ご本人が来館していて、図録にサインしていた。作品は、民俗学的な視点から複数の人物をとらえているものが多かった。1975年から1989年まで日本各地の群衆の姿をとらえた「砂を数える」や、その続編のカラー版「新・砂を数える」が特に印象深かった。写真で見ると、ひとりひとり個性をもった個別の存在でありながら、そこに別種の集合的なエネルギーが潜んでいることがわかる。もうひとつ、「Aging」という毎日セルフポートレイトを撮ったシリーズは、それ自身は日課に過ぎないけど、それをひとつにまとめることで、老いというものが切実に迫ってきて、なかなか勇気のある作品だ。それをみていると老いは連続的なものじゃなく非連続に訪れるものだということがわかる。
土田ヒロミさんの作品は公式ホームページでみることもできる。
渋谷に出た。店はもう9割以上平常営業だった。なくなった本を買い直して、これで止まっていた時間の流れがようやく動き出した。
- 天気
- 晴れ
- 写真
- 2/8
- イベント
- 東京都写真美術館(恵比寿):『土田ヒロミのニッポン』-無料
- 買い物
- ブックファースト(渋谷文化村通り):古川日出男『サマーバケーションEP』、チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』-2259円
- 飲み食い
- 新宿ねぎし(渋谷): 牛カルビ定食-1000円
- スターバックス(渋谷オルガン坂):カプチーノ-410円


コメントする