早く起きられたら海を見にいこうと思っていたが、時計をみてびっくりという状況だったので、代わりに川を見にいくことにした。12月に試みた隅田川川上りの続編だ。今回は前回最後に渡った両国橋から上流方向に進んでゆく。
両国駅からちょっと下流側に戻って再び両国橋を渡る。太陽の傾きからするともう今日は終わりかけているが、ぼくにとってはこれからはじまるのだ。
なんだか黄色い蔵前橋、塗装工事中で丈夫に足場の架けられた厩橋、シンプルなアーチの駒形橋。このあたりは下流部の橋に比べると地味目で華やかさにかける。吾妻橋の赤はさすがに目に映えるけど、金色のオブジェに目移りしてしまう。
言問橋を渡っていると、目の前に手をつないだカップル。男が一歩先に進んで一瞬手と手が離れたが、すぐに男はリレーのバトンを受け取るような形に手を差し出した。その手をぎゅっとつかむ女……。最高のシャッターチャンスだったのにぼうっとしていた。残念。
隅田川唯一の人道橋X字型の桜橋を渡って、その先の白髭橋までがかなり長かった。暗い、さみしい、寒いと三拍子そろった川沿いの道を延々と歩いて最後に白髭橋を渡り、巡礼は終わり。もちろん白髭橋の先も川は続くが、荒川が掘られるまでは、隅田川と呼ばれたのはこの白髭橋までで、その先は荒川と呼ばれていたのだ。というわけで白髭橋で隅田川川上りを終える理由は十分あるわけだ。そうこうしている間に東武線の東向島駅にたどりつく。
次の曳舟で反対側のホームの電車に移ることを乗り換えに含めなければ、渋谷まで一本でいけてしまう。近いようで遠いし、遠いようで近い。降りると今までみていたのとはまったく別種の街が広がっている。
駒場で今年最初の芝居を観るので渋谷で食事をしてから歩こうと思っていたのだが、ぐずぐずしているうちに時間がなくなってきた。たまたま目の前にあったすき家に駆け込む。値段は昨日食べた鴨せいろの3分の1だけど少なくとも同程度にはおいしかった。


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