武蔵小金井駅の発車チャイムが「さくらさくら」なのは、小金井公園の桜にちなんでいるのだろうか。
その武蔵小金井駅から徒歩10分ちょっとのところに滄浪泉園という名のその庭園はあって、市役所を定年退職してから十年以上そこに座り続けているような男性から、100円の入園券を買って中に入った。
園内は20m四方の池が中心となったこぢんまりとしたつくりで、おそらく見かけた人たちは職員で、入園者はぼくだけだったような気がする。あと1月くらいすれば花見で賑わうはずだが、今の季節、目に映えるような植物は特に見あたらないせいだろうか。今日のところは100円で孤独を買ったつもりで、ベンチに寝転んで木々の間から空をのぞき込んだりしてみた。
多磨霊園の入口のところに、ここに捨てた犬猫はすぐに餓死してカラスの餌食になり、見るも無惨な姿になる。捨てようとしている人をみかけたらすぐに通報しろというようなことが書いてあった。まあ、それはそうすべきだけど、当の犬猫にとってみたら、保健所で薬殺されるのとどちらが幸せなのだろうか。目の前の墓の間を通り抜けた猫はけっこう丸々していた。
朽ちかけた供花がなんともいえず美しい、滅びの美学とはもっとも遠い意味で。
東小金井にたどりついて散歩は終わり。今週はこころおきなく吉祥寺を満喫した。


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