ウォータードロップライナー

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3月30日に開業した日暮里・舎人ライナーに日暮里から乗る。JRの改札をぬけると右手すぐに上りエスカレーターがあってライナーの駅と直結していた。車両はゆりかもめと同じタイプで、ステンレスに赤と緑のラインが入っており、運営主体の東京と交通局のロゴが入っている。ゆりかもめと違ってこちらは観光目的に乗る人はほとんどいないはずだが、開業間際のせいなのかそれなりに混雑していた。

日暮里駅を出ると、電車はビルの4,5階くらいの高さの高架線を尾久橋通りに沿って進んでゆく。かなり鄙びた殺風景な場所を通るような気がしていたけど、それだからこそ、そのくらいの高さからみる風景はかなり新鮮で、区々に新しい魅力を与えていた。残念なのはほとんどすべての駅に目隠し用のフェンスがつけられていることで、静止して高架から見下ろす写真を撮ることができないのだった。

ただの鉄道ファンなら折り返すだろうが、ぼくは終点の見沼代親水公園で下車して散歩をはじめる。駅名になっているくらいだから見沼代親水公園はさぞかし大きな公園かと思ったが、小川沿いの緑地にそういう名前をつけているだけだった。でも、それは長く続いて、沿道の散りかけた桜を眺めながらあとをついていった。

排水溝のあたりに滞った桜の花びらを写そうと身をかがめた拍子にポケットからiPod touchが滑り落ちて、すとんと水没。その軌跡のあまりの華麗さに思わず笑顔を浮かべてしまった。われに返って手を冷たい水中に突っ込んでなんとか確保。動作を確かめようにも今日はヘッドフォンを忘れてきたことに気がついた。当初、どうにか電源は入っていたが、いろいろいじくっているうちにまったく反応しなくなってしまった。ああ、これは32GBのモデルを買えということなのだろうか。

ジェリーベリーという豆の形をした色とりどりのお菓子をかばんに忍ばせていたのは、それを太陽光の下で撮影するためだった。ベンチの上にハンカチを広げて配置そして撮影。役目が済んだあと、それは散歩のお供になってぼくの口の中に入るのだった。久しぶりに食べるジェリービーンズは想像以上に俗悪な味。それぞれの果実の味を妙にデフォルメ、強調したような感じなのだった。子供時代にそういう俗悪さとは縁を切ったと思っていたけど、一口噛み締めたあとにあっという間にカムバック。定期的に袋の中に手が伸びる。

竹ノ塚駅に続く長い商店街の先には当然のように竹ノ塚駅があって、この間女性を助けようとして警官が亡くなった開かずの踏切が待ち構えていた。事故のおかげで左手にエレベータつきの歩道橋ができていたが、ぼくは少し待って踏切をわたった。

7時から青山で芝居を観る予定だったので、ちょうどいいくらいの時間に散歩を終えようとしていたが、なかなか駅にたどり着かず、結局久しぶりにナビウォークの力を借りて北綾瀬に到着した。電車はちょうど出たばかりだった。

男性が、自販機で買った缶コーヒーを落として、ホームの上すごい勢いで転がっていった。ホームドアがあって人は下に落ちないようになってるが、下に隙間があるので、缶コーヒーはすりぬけてしまう。もう少しで、ホームの端というところで、男性はあきらめて見送ったが、奇跡的に妙な回転がついてホームの端ぎりぎりで踏みとどまった。なんてラッキーなのだろう。それに引き換え、ぼくのiPod touchは......。

表参道についたのは6時30分。もう食事をする時間は残っていなかった。マクドナルドで買ったベーコンレタスバーガーをぱくつきながら劇場に向かう。

終演後。青山ブックセンターはやっぱりいい。特に本店はそれなりに広くて本の品揃えが充実している。小さな幸福を感じながら本を選ぶ。

天気
晴れ
散歩
見沼代親水公園駅~竹の塚~北綾瀬駅(11.1km)-[地図]
イベント
青山円形劇場:innerchild『(紙の上の)ユグドラシル』
写真
4/18
飲み食い
マクドナルド(青山):ベーコンレタスバーガー-270円
買い物
青山ブックセンター本店(青山):岸本佐知子『気になる部分』、シオドア・スタージョン『海を失った男』- 1890円

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