アメ横のすぐ脇のガード下には、骨折した魚の骨状に通路が広がっていて衣類や靴・鞄などの店舗がひしめきあっている。もちろん存在にはうすうす気がついていたけど、こんなにみっしり詰め込まれているとは思わなかった。高架線路が二つに分かれて、ウミヘビのような細身の空が見える路地には飲食店が軒を連ねて、路上に出されたテーブルは昼間からできあがった人々で埋まっていた。
上野山下から鶯谷を経由して谷中。寺の門前に「山内不幸」と貼り出されていて、山の中では不幸でも海では幸せとでもいうような仏教的な逆説をとく何かありがたい言葉なのだろうかと思ったが、寺の関係者が亡くなったことを示す言葉で、ほんとうに文字通り不幸なのだった。
春日通りを渡った先の路地に「この先行き止まり」と書かれていて、実際正面には中学校の校門が立ちふさがっているように見えるのだけど、実は右手に下り階段があって歩行者は通り抜けられるのだった。ぼくはそのことを知っていたからいいけど、そうじゃなければこっちに進もうとは思わないだろう。階段の先には高架になっている丸ノ内線の線路と車庫、そしてその下をくぐりぬけるトンネルが正面と左手にあって、なかなか地理的におもしろい場所なのだ。
地蔵通り商店街を通り抜けて有楽町線の江戸川橋駅で散歩を終える。芝居をみるために東池袋へ。ちょっと雨がぱらついてきた。
劇場は東池袋駅に直結しているのだが、食事をとるためにサンシャインシティへ。サンシャインもできてから30年たつらしい。いつかは取り壊して建て替えることになるんだろうな。どんなふうに壊すのかみてみたいものだ。


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