土曜の太陽

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久しぶりの土曜の太陽。まるで病み上がりのようにいつまでも寝ぼけ眼で、ぼくはその太陽がみている夢の中にいるようだった。

二度目の日暮里舎人ライナーでおりたのは足立小台駅。隅田川と荒川に挟まれた地域を下流からたどると、まずは江東、墨田という二つの区をまるまる飲み込む巨大な島で、それが堀切のあたりで急激にくびれて、北千住でいったん再チャレンジを期するが、またすぐしぼむ。そのしぼんだ幅300mほどの場所に足立小台駅はあって、もともと何もないところだったが、いまはケーズデンキがあって一応駅前であることを主張している。

二つの川にはさまれたその土地を上流にさかのぼってゆく。土手の上からは二つの川のきらめきと河川敷で思い思いに楽しむ人々がみえる。ぴろぴろぴろと寂しげな音色を出す見慣れない縦笛をふいている女性。

足立区新田というところでその土地は歩き始めてから二度目にして最後の小規模なふくらみをみせる。いつの間にかそのあたりは中層の真新しいアパートメントが建ち並ぶい住宅街になっていてハートアイランドなんて名前までつけられていた。もともとは巨大な工場があったはずで、ぼくはたぶん足を踏み入れたことも踏み入れようとしたこともないはずだ。当然のように23時まで営業のスーパーマーケットもあって、それができるまではこのあたりはかなり不便だっただろう。ハートアイランドをぬけると古くからの下町めいた街並みが続く。街の規模の割には商店街が発達しているのは不便さのゆえだろうか。スーパーマーケットで買い物した女性たちがぶらぶらとその街並みを通り抜け路地の間に消えていった。

都民ゴルフ場を見下ろしながらさらに上流に進むと突端につきあたる。隅田川と荒川が合流する岩淵水門だ。そこから先は末永く幸せに暮らしましたではなく、隅田川はその直前に新河岸川という支流に分かれているので、むしろ隅田川の名前が新河岸川にかわって、これまでと同じように二本の川が並行して流れてゆくと考えた方がわかりやすい。岩淵水門は一瞬の邂逅だ。

新荒川大橋を渡って埼玉県川口市へ。川口は活気があってかなり好きな街だ。特にJR線と並行する東口の商店街がたまらない。ほんとうは川口駅で散歩をやめるつもりだったのだけど、どこまで続くのかその商店街の北限を見極めたくなった。場末感がどこからともなく広がり始め、やがて川口駅前からかなり離れたところで商店街は唐突に終わった。笛の音に誘われてついていった子供のように見知らぬ場所で放り出されたぼくは、結局隣の西川口まで歩いた。

天気
薄曇り
散歩
足立小台駅~岩淵水門~川口~西川口駅(11.5km)-[地図]
写真
4/26
飲み食い
アルプス(八重洲地下街):カツカレー-450円
スターバックス(八重洲地下街):ソイカプチーノ-460円

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