猫町効果

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秋葉原で凄惨なやりきれない事件が起きた。どこか地方の知らない場所で起きるのと、何度となく訪れている場所で起きるのとではインパクトがぜんぜんちがう。被害者になってしまった人とぼくとを分けるのはただ偶然という要素しかないのだ。散歩する場所を選ぶのもいのちがけだ。

ほんとうは郊外を歩きたかったのだが、出かけるのがほんとうに遅くなってしまって、どこにいけばいいか頭が真っ白という状態だったのだけど、高度な消去法で渋谷から歩き始めた。

駅の階段をおりていたら前方から女性の短い叫び声、事件のあとだけに何事かと思ったが、若い女性が前のめりになって階段でこけていたのだった。決して笑い事ではなく、まわりにいた女性たちに声をかけられてもつっぷしたまましばらく反応ができないような状態だったのだけど、しばらくしてどうにか立ち上がることに成功した。それをみながら階段をおりていた別の女性がつられてこけそうになっていて、渋谷にも不穏な空気が流れているようだった。

渋谷周辺はすっかり歩き尽くしたと思っていたけど、広尾方面に向かって細い道を選び続けていたら、猫町効果(見知った街角であっても想像していたのと違う方向からながめるとまったく別の町のようにみえる現象。萩原朔太郎『猫町』にちなむ)で迷宮に迷い込んだような感覚を味わうことができた。もともと外国人の多い場所ではあるが、通り過ぎた人が6人連続非モンゴロイドだったりして、おしよせる迷宮の楽しさにあやしい笑みを浮かべて歩いていた。

広尾の商店街にたどりついて迷宮はあっけなく終わり、そのあとはいわばルーチンウォークで、有栖宮記念公園、フランス大使館前、三光坂、そして白金高輪駅に到着。

日比谷=有楽町にでた。ビックカメラで見てたら、なんだか広角レンズがまじめにほしくなってきた。まちがいなく撮れるものの範囲が大きく広がるはずなのだ。いつになるかわからないがPentaxからは15mmの単焦点レンズが発売される予定があって、それを待つか、待てないならば、比較的安価で軽い10mm-17mmのズームにするかなのだが、かなり迷う。

銀座のとあるショッピングビルのエレベータ前に水槽があって、熱帯魚が泳いでいる。その水槽をシースルーしてエスカレータや売り場が見えたりする風景が気に入って、この間から何度か足を運んでいるのだが、カメラの設定がまちがっていてピントが合わなかったり、シャッター速度が遅すぎて魚が動いてぶれてしまったり、画角がせますぎたりして、満足できるショットがなかなか撮れなかった。今日一応及第点がつけられる絵になったが、ぼくの脳内ではもっとすごいはずだったのだ。まあ、とりあえず肩の荷をおろしておこう。

日本テレビ下のタリーズには、破壊的に笑い続ける女性の集団がいた。

天気
薄曇り
散歩
渋谷駅~広尾~白金高輪駅(6.6km)-[地図]
写真
4/15
飲み食い
おはち(有楽町):おろしハンバーグ定食-780円
タリーズ(汐留):ラテ-420円

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