開け放った窓から流れ込んでくる雨音は、物好きな近所の誰かがスピーカーからならしているわけじゃなく、これ以上ないくらいリアルな土砂降りなのだった。
久しぶりに髪を切りにいきつけの理髪店にいってみたら、これまで5年以上の長きにわたり強情で性根の曲がったぼくの髪を切ってくれた人が転勤になってしまったという。ちょうど今日の午前中旅立ってしまったそうだ。馬のはなむけも猫のはなむけもできなかったけど、新天地でがんばってほしいものだ。
雨はやむ気配なく、せめて写真でもと新宿に向かうが、本屋で本を買ってしまうとあとは行く宛もなく、途方に暮れるばかりで、新宿三丁目から副都心線に乗り込む。別にそんな好きというわけでもないのに副都心線ばかり乗っている。まあ、はじめて急行電車に乗ったのは日記の片隅に書いておいてもいいことだ。渋谷まであっという間だった。
雨の日の渋谷は使い勝手が悪そうだったので、すぐさま地下鉄を乗り継ぎ、結局東京駅まで移動したのだった。
ただ雨ばかりが降っていた。ぼくは為す術もなく立ちつくしていた。日記にはそう書いておこう。
- 天気
- 雨
- 写真
- 1/8
- 買い物
- ジュンク堂(新宿):サマセット・モーム『雨・赤毛』、町田康『浄土』-960円
- 飲み食い
- アルプス(八重洲地下街):カツカレー-450円
- スターバックス(八重洲地下街):キャラメルマキアート-460円


コメントする