夏が待ち遠しい、と思ったのは今年の梅雨がかなり本格的で、しかも週末をねらいすましたように雨をぶつけてくるせいなのだけど、30分後に前言撤回。団子状態の熱気に包まれて汗がとめどなくしたたってきた。
高尾といえば高尾山だが、今日は高尾駅から高尾山とは逆の八王子市街に向かう。高尾駅前は、それなりに開けていて、高尾山の存在は背後にのびた影のように感じるだけだった。
さびれはてた場末の街で生まれ育った反作用で、郊外の無機的で清潔な風景にひかれてしまうのだが、写真ということになると、郊外に撮るべきシーンは乏しくて、マクロで花をねらうしかなくなってしまう。その中から今日のテーマは枯れたアジサイと決めてみたが、結局いい被写体にめぐりあうことはできなかった。ピントをあわせているだけで汗がこぼれる。
南浅川にかかる水無瀬橋を渡ると、風景が一変して市街地っぽくなった。先週に引き続き今日もまた6時から芝居だったので(場所は吉祥寺)、八王子に近づいたと思って、安心したのだが、実はそこから先が長かった。八王子の街のふところの深さを思い知らされた。
結局八王子駅についたのは5時15分で、食事をとっている時間はなく、それどころか時間通りにつけるかどうかも危うい。6時からの芝居というのはぼくにとってかなり挑発的なチャレンジなのだ。特急電車を見送り、次の次の電車がホリデー快速というのをみてラッキーと思った。停車駅が立川、三鷹ときわめて少ないし、三鷹で乗り換えれば余裕で吉祥寺にたどり着けると思った。ところがホリデー快速はホリデーの余裕を見せつけて徐行に次ぐ徐行。三鷹でふつうの快速電車に接続してないし、結局吉祥寺についたのは開演5分前だった。劇場までは小走り。
芝居がはけて、夜の吉祥寺。


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