去年までうずたかく積み上がっていたぼくの夏服は、集団でどこかに失踪してしまったらしく、今年は一度も姿を見せない。そのうち帰ってくるだろうと、長袖の服をごまかしながらきていたが、このところの猛暑でもう我慢できなくなってきた。また、散歩で酷使しているパンツもあちこちにほころびがでてきていた。つまり、上下とも買わなくてはいけないわけだが、散歩をして汗だくの状態で服を選んだりフィッティングルームで着替えたりするのはためらわれた。そういうわけで、ぼくは上野に降り立って、まっすぐマルイシティに向かったのだった。
無印良品でシャツ2枚買ったが、まだまだ足りない。ついでに写真を撮りたかったこともあり、アメ横や上野公園をぶらついて、身につけるものと写真に写るものを探してみたが、満たされないまま、食事だけとって、銀座に移動する。
それにしても、人気のない工場の塀に書かれた落書きのようなアップリケつきのジーンズはどんな人が買うんだろうか。アップリケといえばあっちょんぷりけに似ているなと妙な連想が働いたが、実は半濁点でなく濁点であっちょんぶりけだということがわかり、ぼくのこれまでの人生は何だったのかというほどの衝撃を受けた。
同じユニクロでも、銀座のユニクロはユニクロと思えないほどおしゃれな雰囲気で客層も違っていて、どうにか必要な衣類を購入し、パンツの直しができるまで1時間のフリータイムを宣告された。
すっかり財布のヒモがゆるんだぼくは、まずマロニエゲートの東急ハンズにでかけて、鞄を物色する。今散歩に持ち歩いているのはウエストバッグで、手がフリーになるのはいいんだけど、サイズが小さくてものが入らなかったり(芝居のチラシを持ち帰れない)、カメラのレンズを入れると腰回りが重くなって歩きにくくなったり、ものをなくしやすかったり(というのはさすがにいいがかりだと自分でも思う)するので、ちょっとほかの可能性を検討してみたくなった。おっと思うのもいくつかあったが、ここは多面的に考えて答えを出そうと思い、外に出る。
次に向かったのは、同じ革偏つながりで靴屋。だいたい1年単位で買い換えることにしているので、そろそろ頃合いなのだ。結局、今のと同じadidasの靴を買った。
そして最後に本屋で、買おうと思うとなかなか売っていない、中平卓馬の『なぜ植物図鑑か』をようやく発見。そこでフリータイムはタイムオーバーだった。
パンツを受け取って新橋まで歩く。夕方一瞬風がでてきたが、本格的な夜の訪れとともに凪いで、街は息苦しい熱気に包まれていた。精神的には夏は開放的で好きだけど、肉体的に耐えられない。
- 天気
- 曇り
- 写真
- 5/20
- 飲み食い
- 駅前グリル(上野):ロコモコ丼(テリマヨ)-490円
- スターバックス(新橋):アイスアメリカーノ-400円
- 買い物
- 無印良品(上野):衣類-4495円
- UNIQLO(銀座):衣類-10340円
- ABCマート(銀座):adidas MegaBounce+ 08-7560円
- ブックファースト(銀座):中平卓馬『なぜ植物図鑑か』-1260円


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