iPodの光

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第1世代のiPod touchをぽちゃんと落とすと水の中からスティーヴ・ジョブスの顔をした女神さまがでてきて、あなたの落としたのは第2世代のiPod touchですか、それとも第4世代のiPod nanoですか、とのたまう。もちろん代金はすべてご負担いただきますが、と小さな声で付け加えるのは忘れない。う~ん、ぼくは腕組みをしてかたまる......。

目が覚めたのは午後2時、草木もうかれて踊り出す時間だ。驚きと苦笑と脱力。

もう遠出はできないので、東急大井町線の荏原町あたりでお茶を濁す。でもそのお茶は濁ってなくてけっこう澄んでいて、勝手知ったる街並みのはずだが、それなりの新鮮さで歩き通すことができたのだった。それでもハリウッド映画みたいに結末だけはどうしてもありきたりになってしまうのはまぬがれず目黒駅にたどり着いてしまうが、せめてもの抵抗で隣の白金台まで歩いた。

日比谷に出て、有楽町のビックカメラ。ようやく第2世代iPod touchをこの手でさわることができた。隣の旧世代と比較するとちょっと薄くなっている。いいなと思いつつも、nanoとtouchどちらを選ぶかという選択がとうとう現実のものとして襲いかかってきた。

32GBモデルを選べるのが最大の魅力だが、そのほかも音楽プレイヤー以外の機能性を考えるとtouchの方が勝っている。音楽プレイヤーとしての操作性だと、touchにはnanoより劣る部分があったが、それも今モデルでボリュームコントロールがハード的に用意され、さらにリーモートコントロールつきのイヤフォンを買えば不便さはほとんど解消する。あとは大きさと価格だ。touchなら32GBを買うことになるので16GB nanoのほぼ2倍の値段になる。

カレーを食べながら考える。歩きながら考える。東急ハンズでも考える。東急ハンズでみたかったのは、iPodとは関係なく、金属製のビールジョッキだ。なんかかっこいいと思ってほしくなってしまったのだけど、値段をみたらかなり高い。銅製が3000円台。本命の錫製にいたっては5000円台だ。いつか自分だけの記念日を捏造して買うことにしよう。

ところで、気がついていなかったけど、有楽町駅前イトシアの地下は銀座駅の地下と直結していて、雨の日でもぬれずに有楽町と銀座の間を行き来できるようになっていた。

さて、思案は続く。4月に水没させるまではtouchユーザだったので、どんなことができて、その限界がどこなのかはわかっている。当時はまだなかったがたぶんゲームはほとんどしない。無線LANにつながるのは魅力的だが、現実的には自宅とオフィスをのぞいてはあまり使える場所がない。また、若干薄くなったとはいえ、見慣れたtouchの筐体にあらたにそそられる要素を感じない。

ぼくがモノを買うには幻想が必要で、どうもtouchはよくわかりすぎて幻想を抱くことができないようだ。そういうわけで、カレーの効果かどうか、9色あるnanoの中からイエローがきらきら輝きだしたのだった。痛ましい水没事件から半年、ぼくの手のひらの中でようやく新たなiPodが光る。

再び東急ハンズに戻って、とりあえず定番のgollaのケースを買う。

天気
晴れ
散歩
荏原町駅~西小山~目黒駅~白金台駅(7.4km)-[地図]
写真
2/6
飲み食い
東京カレー名店会(有楽町イトシア):Cセット(名店会オリジナルチキンカレー、バターチキン)-900円
スターバックス(銀座):カフェミスト-420円
買い物
アップルストア(銀座):iPod nano 16GB Yellow-23800円
東急ハンズ(銀座マロニエゲート):golla ニューキャップライム-1280円

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