都市伝説によると東京の地下には猫ぐらいの大きさのドブネズミがいるらしい。そんなドブネズミをピースにしてジグソーパズルを完成させたかのような空の下の暗い、暗い日曜日。最終的に目が覚めたのは昨日と同じ午後2時、ある意味規則正しい生活だ。
中野から歩き始めるが、少なくとも今日は中野の「中」は中途半端の「中」だった。最初東中野方向に進んで、東中野じゃないよなと左折すれば池袋を目指していて、池袋じゃないよなと曲がれば新井薬師前で、結局再び中野に舞い戻っていた。
のどが渇いたので光に群がる蛾みたいに自販機に近づくが、近づくにつれ動物園の臭いというか尿臭がだんだんきつくなってくる。かまわず販売機と相対する位置まで達するとどう猛そうな犬の咆哮が横手の閉ざされたガレージから聞こえてきて、臭いの正体を知る。どうも、販売機を利用してほしくないとしか思えないが、ここで負けるのもしゃくなのでかまわず乳酸菌系の飲料をチョイスした。
キンモクセイの香りが漂う夕暮れの街を足音も立てずに通り過ぎ、中野新橋まで。
丸ノ内線で一気に東京駅まで向かってしまう。
行きの電車の液晶パネルで最初はぽつりぽつりの雨が遅くなるほど本降りになりますとお天気お姉さんがいっていた通りで、帰路はカサのお世話になる。部屋の中で聞く雨音はどんな音楽にもかえがたい。


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