パンプキン・サン

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10月最後の日。穏やかな気持ちのいい一日だったみたいだが、その最後の一囓り半くらいしか味わうことができなかった。

西武線小川駅から東口のブリジストン側の改札に出てしまったが、いえいえ今日は西にいこうと思っていたのです、と目の前にのびる並木道の誘いを断って、迂回しつつ西に向かうと、ハロウィンのかぼちゃみたいにいびつに膨れあがった太陽は地平線のほんの少し上で収穫のときを待っているみたいだった。

太陽はあっという間に沈んで夕闇の中に取り残されるが、やがて人工的な光が輝き始めてネガとポジが逆転する。昼から夜に移行するこのわずかばかりの時間が好きだ。

鷹の台の駅前通りを歩いて行くといくつも学校が並んでいるが、やがて武蔵野美術大学にたどりつく。ちょうど学園祭でにぎわっていた。ユーミンの「悲しいほどお天気」は「上水沿いの小道」というフレーズからこのあたりのことを歌ったような気がして仕方がないが、ユーミンは武蔵美ではなく多摩美出身なのだ。そんなことを考えながら歩いていたら構内に足を踏み入れてしまったらしく、学生らしいピンクの半被を着た女の子に目礼された。引き返すにも引き返せなくなり、足がもつれそうになりながら進んでいくが、通路に入る手前で、挙動不審なUターンを決行。ふう。

空に星がまたたいて完全に夜に移行したくらいのときに、立川通りに入った。名前の通りまっすぐ進めば立川までいけるはずだ。昼間歩くときは車の交通量が多い大きな通りは避けるが、夜は灯火にひかれて大きな通りを選んでしまう。そのままリズムに乗って立川まで[小川駅〜武蔵野美術大学〜立川通り〜立川駅(9.3km)[地図]]

吉祥寺に出た。おひつ家で、鶏と秋野菜の甘辛揚げ定食(819円)を食べるが、ここはご飯がおひつに入って出てくるからおひつ家だったのに、ふつうに茶碗に入っていたので、驚いた。おかわり自由なのは今まで通りだが、これじゃおひつ家じゃないじゃない。

iPhone でディスクユニオンの場所を見つけた。Procol Harumのデビューアルバム"A Whiter Shade of Pale" が中古で安く売っていたので買う-1050円。ちょっと前までレコファンもあったようだがこの夏に閉店したらしい。

締めはスタバでチャイティーラテ(370円)。

そういえば、今日は日本人かどうかをとわず仮装をしている人たちの姿が目についた。ハロウィンは徐々に日本の習俗として入り込みつつあるようだ。文化は異質なものをとりいれることによって豊かになってゆく。

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