北関東ジャージ地帯

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首都圏を走る幾多の鉄道路線の中で、東武伊勢崎線がちょっと盲点というか盲線になっていたことに気がついて、はるばる春日部までいってみた。といっても春日部にいくのははじめてじゃない。はるか昔、このブログを始まる前だから、先史時代といっていいと思うが、近くの古利根川沿いを歩いたことがある(これはこれでそのうち再現してみたい)。

春日部は、東武伊勢崎線と野田線が交差するターミナルであり、地域の中心駅だ。西口駅前はそれなりの風格がある。駅前のロータリーからまっすぐのびている大通り。中央にグリーンベルトがあり、両端の歩道の幅もたっぷりとってある。まさにメインストリートたるべくつくられたような通りだ。とりあえずいけるところまでいくことにした。

どこまでも続くようにみえたその道も大沼公園という公園にぶつかってあっけなく途切れる。人の姿をあまりみかけない、ちょっとさびれた公園だった。グラウンドで草野球をしている人たちだけが気勢をあげていた。

公園をでたあとは、いったん離れた東武線に近づくような道を選んでゆく。同じ埼玉県でも、大宮や和光市など東京との関わりがもっと密接な街とはちがって、首都圏というより北関東という感じがする。象徴的なのはジャージ姿の中学生を多く目にすることだ。東京都心や神奈川でも見かけないことはないけど、これほど圧倒的じゃない。北関東ジャージ地帯とか地理の教科書に載っていそうな気がする。

春日部の二駅隣の武里駅のそばには巨大な武里団地。航空写真で見ると、一帯すべてに団地の長方形の建物が配置されて、細胞の顕微鏡写真をみているようだったけど、歩いても歩いても尽きることなく、団地の棟が並んでいるのは圧巻だった。たとえば1-34棟と5-18棟のほとんど区別のつかない同じ間取りの部屋であっても、そこではまったく別の人生が営まれているというあたりまえのことが、とても不思議なことのように思えた。

団地を抜けると隣のせんげん台の駅前。なぜか駅名はひらがな混じりだが、町名はちゃんと漢字で千間台だ。[春日部駅〜大沼公園〜武里団地〜せんげん台駅(6.9km)[地図]]

上野に出た。駅前の駅前グリルは、メニューがちょっと変わって、単価が高くなっていた。それでも、ねぎカルビ定食750円。十分納得の値段だ。御徒町に移動してスタバでカプチーノ。隣の席では、コリアンの男女と、ほかの東アジア系の女子が片言の日本語でやりとりしている。片言といってもコリアン女子の日本語はほぼ完璧だったが。共通言語としての日本語。なんかおもしろい。

かくしてテン年代最初の一ヶ月がおわってゆく。

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